個性あふれる期待の星指名 第2回AKB48グループドラフト会議 HKT483人交渉権

第2回AKB48グループドラフト会議で、メンバーが見守る中、最後のアピールをするドラフト候補生(撮影・古川泰裕)
第2回AKB48グループドラフト会議で、メンバーが見守る中、最後のアピールをするドラフト候補生(撮影・古川泰裕)
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 AKB48グループのメンバーが、候補者の中から「欲しい」メンバーを指名する「第2回AKB48グループドラフト会議」が東京の有明コロシアムで開かれた。福岡を拠点に活動するHKT48のチームHは千葉県出身の松岡はな(15)を、チームK4は群馬県出身の今村麻莉愛(11)を1巡目で指名し、重複することなく本命の“一本釣り”に成功した。チームHは、当初予定していなかった2巡目で福岡県出身の村川緋杏(15)の交渉権獲得にも成功。会議に参加したメンバーも大満足という結果に終わった会議の様子を報告する。 (古川泰裕)

 アイドルグループのイベントとは思えない緊張感に包まれた有明コロシアム。“末っ子”のNGT48も含めたAKB48グループの計13チームが、新しいメンバーを選ぶために顔を合わせた。

 HKT48から参加したのは13人。チームHはキャプテンの穴井千尋、副キャプテンの松岡菜摘、スカウトマンの坂口理子とチーム代表の兒玉遥、田島芽瑠、矢吹奈子。K4は、キャプテンの多田愛佳、副キャプテンの宮脇咲良、スカウトマンの本村碧唯とチーム代表の朝長美桜、村重杏奈、森保まどか。劇場支配人席の指原莉乃も、両チームのテーブルにたびたび足を運び連携を取る盤石の布陣だ。

 2度目となる今回のドラフト会議は、前回の29人を大幅に上回る47人が候補者として名を連ねた。3月のオーディションに合格後、厳しいレッスンや合宿を経験した。指名を受けるために努力を重ね、最後のアピールとしてステージに上がる。「会いたかった」「メロンジュース」など、各グループの持ち歌を披露した。

 跳びはね、頭を振る候補者たちを、現メンバーが真剣な表情で見守る。「PARTYが始まるよ」では、メンバーのテーブルのすぐ近くでパフォーマンスする場面も。必死にアピールするその姿に心を揺さぶられ、涙をぬぐう「先輩」もいた。少女たちの将来を左右する選択を下さなければならない現メンバーの重圧と、未来をつかもうと懸命な候補生の情熱。会場には二つの感情が交錯した。

 いよいよ選択の時。第1巡目、チームHは全員一致で決めていたという松岡はなとの交渉権を、重複なしで獲得。急きょ決めたという2巡目には、地元・福岡在住の村川緋杏を指名した。一方のチームK4も、1巡目で本命・今村麻莉愛の“一本釣り”に成功。2巡目では一色嶺奈(13)を指名したが、3チーム競合の末くじ引きで敗れ、外れ2位を指名することなく選択を終了した。

 チームH1位の松岡は、ダンススキルの高さが評価された即戦力。穴井から「ポジションを10個くらい覚えて公演を頑張ってほしい」と、高い注文もつくほど期待されている。東京で活躍するメンバーが増える中、複数のポジションを高いレベルでこなせるメンバーは、劇場公演を支える心強い存在になるだろう。

 H2位の村川は、前髪を切りそろえた“おかっぱ頭”とビビアン・スーからとったという名前が目を引く、存在感抜群の新星だ。会議当日のパフォーマンスを見たメンバーから「意外と良い」(指原)「目が離せなくなった」(兒玉)などの高評価を得て、土壇場でチャンスをつかみ取った。当初からHKTを志望していた15歳には、指原支配人が「中西智代梨、谷真理佳を感じた」と話すように、バラエティー班候補の雰囲気も漂う。圧倒的な個性でHKTを照らし続けた2人のように、新たな笑顔をもたらしてくれそうだ。

 K41位の今村は身長130センチで、候補者の中でも最小。5歳の頃から劇場公演や握手会にも足を運び、多田を慕ってやまない大ファンで、合宿の視察に訪れた多田も彼女に一目ぼれしたという。まさに“相思相愛”の関係は、指原と彼女を慕って博多の地を踏んだ矢吹をほうふつさせる。Hに続き、K4にも誕生した師弟コンビに今後も注目だ。

 即戦力、将来性、そして期待の星までも獲得したHKT48。加入が決まれば、3人は各チームの研究生として活動をスタートさせる。彼女たちがどのような成長を見せ、変化をもたらすのか楽しみだ。

 ◆AKB48グループドラフト会議

 プロ野球のドラフト会議を模し、AKB48とその姉妹グループにあるチームのメンバーが、自チームに欲しいと思う候補者を指名し、交渉権を獲得するための会議。候補者は事前にオーディションで選ばれ、厳しいレッスンや合宿を経験しながら、公式の動画サイトや会議当日のパフォーマンスなどでアピールを行う。交渉権を獲得したチームは、候補者と“入団交渉”を行うが、家庭の事情などにより、辞退となった例もある。第1回は2013年にあり、29人中20人が指名を受けた。HKT48はチームK4が結成前だったため、チームHのみ参加。本命の山本茉央を1巡目で指名し交渉権獲得。2巡目で川本紗矢(現AKB48チームB)を指名したが、くじ引きで敗れた。山本茉央は、HKT48の4thシングルで選抜入り、川本紗矢もAKB48の38thシングルで選抜入りを果たすなどの活躍を見せている。

=2015/05/22付 西日本スポーツ=

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