多田愛佳 女優で福岡~ただいま 博多座ミュージカル「舞妓はレディ」熱演

ミュージカル「舞妓はレディ」で、アルバイト舞妓を演じる多田愛佳
ミュージカル「舞妓はレディ」で、アルバイト舞妓を演じる多田愛佳
写真を見る
ミュージカル「舞妓はレディ」の大団円。左から2人目が多田
ミュージカル「舞妓はレディ」の大団円。左から2人目が多田
写真を見る
片山陽加(右)とともにアルバイト舞妓をコミカルに演じる多田
片山陽加(右)とともにアルバイト舞妓をコミカルに演じる多田
写真を見る
「舞妓はレディ」に出演中の多田
「舞妓はレディ」に出演中の多田
写真を見る

 ●凱旋インタビュー

 昨年4月にHKT48を卒業した多田愛佳(23)が、福岡市博多区の博多座で絶賛上演中のミュージカル「舞妓(まいこ)はレディ」(20日まで)に出演。約5年間を過ごした福岡に女優として凱旋(がいせん)し、好演を見せている。女優の道を志し、アイドル人生に幕を下ろして約1年。HKTメンバーとして立った「指原莉乃座長公演」以来、約2年半ぶりとなった博多座の舞台で、成長した姿を見せる多田に、今の思いを聞いた。 (古川泰裕)

 ●長期滞在「マジで博多」っす

 「福岡~ただいま! 博多座~ただいま!」

 小屋入りの当日、「第二の故郷」福岡への凱旋を報告したSNSには、ファンからの「おかえり」が数多く届けられた。「全然福岡じゃない人にも、おかえりって言われた(笑)」。見透かしたような物言いでも、その顔はどこかうれしそうに見える。

 AKB48のメンバーとして活動していた2012年、HKT48への完全移籍を決意。18歳で単身「福博の街」に飛び込み、豊富な経験を生かして若いメンバーを支え導いた。グループを卒業して約1年。女優として戻ってきた福岡は、どう映ったのか。

 多田「現役の時より滞在しているんじゃないですかね? 3週間くらいいるのなんて、逆に初めてかもしれない。(福岡に住んでいた時も)仕事で東京に行くことはあったんですけど、今回(上演中)は本当に東京に行かないので。『マジで博多』っす」

 ●結婚したら住みたいなって

 -18歳での移籍は相当な覚悟の上での決断だった

 「あの時はもう…福岡に骨をうずめるくらいの覚悟で移籍したので。でも、自分が覚悟していたほどは、つらい道じゃなかった。むしろ楽しくて。最初は(最終的に)AKBに戻る気でいたけど、逆に戻りたくなくなっちゃって。HKTで卒業したいなって思った」

 -AKBでは「妹キャラ」だったがHKTでは「お姉さんキャラ」として見られるように

 「そうですね…自然と、時の流れに身を任せて。歌詞みたいになっちゃったけど(笑)なるようになるさ、みたいな感じで。AKBにいた時も妹キャラを演じてたわけじゃなくって、みんなが『かわいい、かわいい』って言うから。でも、ファンの人からは『福岡に行ってお姉さんキャラになったね』って言われて『そういうつもりじゃないのに』っていうのはありました(笑)」

 -福岡で過ごした5年間は

 「すごく住みやすかった。常に渋谷に住んでるみたいな気持ち?」

 -便利なところが?

 「そう。タクシーも安いから、1000円以内で天神とかに行けちゃう。あと、家賃が安い。駅が近くても5万円くらいで住める。今回また帰ってきて思うのは、結婚したら福岡に住みたいなって。東京は、やっぱりせかせかしてる人が多い。自分も他の人から見たらそうなのかもしれないけど。福岡の人はタクシーの運転手さんをはじめ、衣装さんとかメークさんとか優しいなって。時間がゆ~っくり流れてるような、それが子どもにも良さそうな気がして。将来はやっぱり子どもが欲しいから、福岡ってよく育ちそうだなと思って」

 -博多座の舞台は

 「前回(指原莉乃座長公演)は(演劇とコンサートの)2部構成だったし、お芝居がストレートなものじゃなかった。基本的に怒ってる役だったので、こういう(感情の)波みたいなのもあんまりなくて。でも今回はちゃんと女優さんとして、お芝居だけで(勝負している)。全然、構え方が違います。前回は(HKTの)メンバーもいたし、こっちの方が緊張しますね。本業になりましたし」

 ●生の反応が怖いけどいいな

 -舞台はまだ緊張する?

 「初日だけ。(榊原)郁恵さんとか辰巳(琢郎)さんとかいらっしゃるので、どういった年齢層の方が観劇してくださるのかと思ってたんですけど、やっぱり年配の方が多いなって。HKTは若い男性が多かったし、あとはおじさん(笑)っていう極端な感じだったので。お客さんを見て『博多座』という歴史のある舞台に初めて立っている感じ。自分のファンにはいないようなお客さんが見に来てくださっている。博多座のお客さんは歌い終わった後に拍手をくれたり優しくて、生の反応が、怖いけどいいなって思います」

 -アイドルになりたいアルバイト舞妓役

 「そうなんです。『出戻り』みたいな(笑)。非常にやりやすいです。『アイドルやっといて良かった』と思いました(笑)。あんまりアイドルの役がなかったんで、逆に初めてアイドルっぽく踊っているような気がします」

 -博多出身という設定で、せりふには博多弁も。懐かしい感覚というか、今風に言うと「エモい」

 「確かに『エモい』かも(笑)。今日(舞台で)『ばり疲れるっちゃんね~』って言ったら、何人か笑ってた。なんでやろ(笑)。ちょいちょいHKTのメンバーとは会ってるので、博多弁にそんなに懐かしさはないです」

 -サプライズでHKTの劇場公演も見に行った。「心友」と呼ぶ今田美奈さんの生誕祭だった

 「スケジュールと相談したらそこしか行けなくて、たまたま生誕祭だったんですけど。『行く』って言ったらみんな頑張っちゃうので…。普段のみんなのパフォーマンスを見たくて行ったんですけど、みんなすごく頑張ってて良かったです。(『制服の芽』は)私が辞めた今のチームK4にも合ってるし、マッチしてていいなって思いました」

 -卒業公演では「みんなの道しるべになりたい」と決意を語り巣立っていった。独り立ちした今、どんな女優を目指す?

 「最初はあんまり舞台が好きじゃなかったんですけど、やってみて舞台の良さも知って。映画に出たいので、最終的には映像もやりつつ、舞台もやるような女優になりたいですね」

 ◆ミュージカル「舞妓はレディ」 2014年に公開された同名映画(周防正行監督)を舞台化した、博多座初の“和製ミュージカル”。架空の花街「下八軒」で舞妓を目指して悪戦苦闘する少女の成長物語。在籍する舞妓が1人だけになり、イベントなどではアルバイトの舞妓も雇うお茶屋「万寿楽(ばんすらく)」に、コテコテの津軽弁と鹿児島弁を話す主人公・春子(唯月ふうか)が突然現れる。後見人となった言語学者・京野(平方元基)に京言葉を習い、厳しくも優しいおかみ(榊原郁恵)に励まされながら舞や三味線の稽古に励む春子だが…。

 多田は、軽い気持ちでアルバイト舞妓をしている「福葉」を好演。今舞台のための新曲「アイドルになりたい」を、元AKB48の片山陽加とともに歌い踊る。

 ◆多田愛佳(おおた・あいか)1994年12月8日生まれの23歳。埼玉県出身。2006年、AKB48の3期生として活動をスタート。ツンデレな妹キャラで人気となり「らぶたん」の愛称で親しまれた。在籍したチームBとチームAでは、指原莉乃らとともに活躍。12年11月に自らの意思でHKT48に完全移籍、14年春に新設されたチームK4ではキャプテンを務め「博多の姉さん」と呼ばれた。17年4月10日の劇場公演(福岡市・西鉄ホール)を最後にグループを卒業。現在、舞台や映画を中心に女優として活躍中。同年10月に1stイメージDVDをリリースし、福岡市内で発売記念イベントを実施した。プロダクション尾木所属。

=2018/03/15付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]