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「やりたい」と思いながら行動に移せない人たちへ!ホリエモン流応援歌

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 堀江貴文著
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 堀江貴文著
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 ホリエモンでおなじみの堀江貴文氏が、初の試みとなる「教育」というテーマに挑んだ著書。今の学校教育があくまで効率的に「使いやすい労働者」を大量生産するための工場であり、時代に即していないという話から始まる。人格的に完成していない子どもたちに、従順であれと心のブレーキを標準装備させる”洗脳”が学校で行われ、それがゆえに多くの大人たちが「やりたい」ことをできないでいる現代に警鐘を鳴らす。

 第2章「G人材とL人材」における、G=グローバル、L=ローカル、N=国民国家という見識は実に面白い。G人材はN幻想を持たず、世界規模で動き、考え、働く。L人材はN幻想を持つものの限定的で、地元を、仲間を、愛し生きている。対比表があるので、自分がどちら側の人材かチェックしてみよう。両人材の生き方はあらゆる点で異なるのだが、自分のやりたいこと、大切にしたいものを理解することで、結果どちらを選ぶことになろうと、幸せな生き方は追及できるはずだとホリエモンは言う。彼はもちろんG側を生きている。

 時代に追いついたといえばいいだろうか。平成29年3月28日、政府は「働き方改革実行計画」を決定した。本計画内には長時間労働の是正や柔軟な働き方がしやすい環境整備など13項目が記載されており、教育環境の整備についても記されている。だが、奨学金創設や低所得世帯への幼児教育無償化の推進を唱えているのみで、ホリエモンが放つイノベーションを起こすような教育への道のりには程遠い。働き方改革を実現するために、今の学校教育の仕組みを見直す必要があるのではないだろうか。

 本書はこの計画決定より前に刊行されている。常に時代の先を歩くホリエモンの思考に驚かされずにはいられない。

 既存の教育を洗脳と呼び、そこから抜け出すことを推奨する著者の主張は、また多くの反応を呼ぶことだろう。挑発的なタイトルだが、最後まで読めばただの教育批判ではないことがわかる。「思い切って動き出したいけど動けない」「本当にやりたいことは他にある」けれど我慢をしている、そんな人たちへのエールが詰まっている。今、学校や会社で苦しんでいる人にぜひ読んでもらいたい一冊だ。


出版社:光文社
書名:すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論
著者名:堀江貴文
定価(税込):799円
税別価格:740円
リンク先:http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039745


西日本新聞 読書案内編集部

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