自分と大切な人の身体を守るために、知るべき栄養の真実がここにある!

『美しくやせる食べ方 ディフェンシブ~体を守る~栄養学』藤本幸弘著
『美しくやせる食べ方 ディフェンシブ~体を守る~栄養学』藤本幸弘著
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 「美」は「健康」から。誰もが健康的で若々しく、より美しくありたいと願う時代。どうすれば健康でいられるか、というのは大きな関心事に違いない。ちまたには、食をはじめ、さまざまな健康に関する情報や美容法、そして健康的にやせることをウリにしたダイエット法があふれている。

 しかし、果たしてそれらを正しく理解したうえで選択し、取り入れているだろうか。「抗酸化作用」や「フィトケミカル」など、最近よく耳にする言葉の本当の意味を理解できているだろうか。

 本書では、医師であり医学・工学・薬学を大学院で学んだ著者が、栄養素がどのように働き、どう身体を作っているかを、城や車への例えも交え詳しく教えてくれる。さらに、何が健康を害するもとになるのか、そしてそれをどのように防げばよいのかという、ディフェンス能力の上げ方を提案してくれている。このように、栄養素レベルから原因と結果がきちんと整理された説明こそ、美と健康に関心がある人々にとって最も知りたい情報ではないだろうか。

 栄養学はまだまだ解明されていないことが多い。今までの常識がガラリと変わることも起こりうる。だから、現在の情報を正しく理解し、偏った方法に振り回されないようにすることが必要になってくる。

 例えば、本書を読むとエネルギー変換の仕組みがわかる。すると極度な「糖質ダイエット」がいかに危険かがわかる。しかし、糖質の取りすぎは老化に直結していることもまたわかるのだ。

 「脂肪」についても驚きだ。脂肪を合成する脂肪酸には数多くの種類があり、そのどれかが欠ければ人体に影響が出る。だから単に油を毛嫌いするのではなく、いろいろな食品から適量をバランスよく取ることが大切だという。さらにはバランスを取るために食品を分散させることが、リスク回避のためのディフェンスにもなるというのだ。このように、すべての栄養素について知るべきことがある。

 食に限っていえば、肥満や病気の大きな原因はズバリ栄養素不足である。細胞内の化学反応に必要な栄養素が不足すれば代謝が滞るという、実に単純なことだ。ディフェンシブ栄養学は、それらを回避する方法なのだ。

 読了後には、きっと食事への意識が変わる。もし自分の体調や家族の健康状態で悩んでいるなら、まずは多くの食材を使った食事をとってみよう。何かが変わるかもしれない。そう思わせてくれる、貴重な一冊だ。


出版社:学研プラス
書名:美しくやせる食べ方 ディフェンシブ~体を守る~栄養学
著者名:藤本幸弘
定価(税込):1,296円
税別価格:1,200円
リンク先:https://hon.gakken.jp/book/2380086000

 西日本新聞 読書案内編集部

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