身近にある地元の城、知られざる名城が満載の公式ガイドブック

『続日本100名城公式ガイドブック』公益財団法人 日本城郭協会・監修
『続日本100名城公式ガイドブック』公益財団法人 日本城郭協会・監修
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 埼玉県行田市にある忍城(おしじょう)は、近年、知名度が急上昇している城だ。これは湿地帯を利用した平城で、沼地を埋め立てずに天然の水堀として築城したもの。豊臣秀吉の水攻めにも耐え抜き、難攻不落の城として知られている。このエピソードは小説『のぼうの城』(和田竜)で描かれ、映画化もされたことで、注目度が高まった。

 荘厳で美麗な城は、まさに日本のシンボルといえる。かつては敵の攻撃を防ぐために作られた城も、今では貴重な観光資源として多くの人を魅了し、その人気は海外にまで広がっている。そんな魅力的な城を100まで絞り、紹介しているのが本書「続日本100名城公式ガイドブック」だ。おやっ、「続」とは何だ? 城好きや歴史ファンならよく知っていると思うが、実はすでに「日本100名城」というものが選定されているのだ。これはそれに続く、新たな100名城を紹介している。

 最初の「日本100名城」は、公益財団法人日本城郭協会が創立40周年事業の一環として選定し、2006年4月6日(城の日)に発表された。選考にあたっては、公平性を保つため(1)優れた文化財・史跡であること、(2)著名な歴史の舞台であること、(3)時代・地域の代表であること、以上3つの基準が設けられた。

 ただ、この選定に漏れた城の中にも、歴史的価値の高いものは全国各地にまだまだある。そこで同協会では前回と同じ3つの基準で新たに選定し、2017年に「続日本100名城」を発表したのである。そのラインナップを見ると、志苔館(しのりだて、北海道函館市)、米沢城(山形県米沢市)、土浦城(茨城県土浦市)、備中高松城(岡山県岡山市)、勝連城(沖縄県うるま市)などが並ぶ。きっと初めて知る城も多いだろう。そこで本書、同協会監修の公式ガイドブックが役に立つ。オールカラーで写真も解説も豊富だ。この中から、忍城のように注目度が上がる城も出てくるのではないだろうか。

 城に行けば小説やドラマで見た光景が浮かんできて、真に迫った感動を得られる。これこそ城巡りの醍醐味だろう。さらに本書には、4月6日(城の日)から始まる「続日本100名城スタンプラリー」の公式スタンプ帳も付いている。ぜひ本書を手にして、新たなお気に入りを見つけてほしい。


出版社:学研プラス
書名:続日本100名城公式ガイドブック
著者名 公益財団法人 日本城郭協会・監修
定価(税込):1,728円
税別価格:1,600円
リンク先:https://hon.gakken.jp/book/1861130700

 西日本新聞 読書案内編集部

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