100万部突破の大ベストセラー『理科系の作文技術』が、ついにまんが化

『まんがでわかる 理科系の作文技術』木下是雄 原作 久間月慧太郎 作画
『まんがでわかる 理科系の作文技術』木下是雄 原作 久間月慧太郎 作画
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 1981年の刊行以来、現在までに100万部を超えるほど絶大な支持を勝ち得てきた新書『理科系の作文技術』をご存知だろうか。タイトルに“理科系”とあるが、理科系の文章に限った話ではなく、文章を書くすべての人に役立つエッセンス満載の新書である。今回のまんが化は、まさに満を持しての登場だろう。まんがというツールを使うことで、文章を書くのが苦手な人がより一層手に取りやすくなりそうだ。

 IT企業で契約社員として働き始めた新田文(あや)。SF小説好きで、作文には自信のあった文(あや)だが、“仕事の文書”で求められる文章はまったく異なるものであることに愕然とする。自分が書く文章が相手に伝わらない。上司・梶山の指導のもと「相手に伝わる」文章スキルを身につけていくストーリー。一貫しているのは、うまい文章を書くのではなく、「相手に伝わる」文章を書くことこそが仕事において重要である、ということだ。最終章では、文章作成だけでなく、講演やプレゼンテーションに役立つスキルが紹介されている。

 「一つの主題に集中する」「読まれるためには、「内容の重心」を前にする」といった技術から、活字の大きさによる内容の書き分けなど、目から鱗の内容が盛りだくさんだ。各章で“書きかえ前”と“書きかえ後”の例文が掲載されているので、章で紹介される技術をどのように使えばいいか一目瞭然である。

 だが、本書を読んで実践しすぐにスキルを身につけられるかと問われれば、それは容易ではない。文(あや)同様、何度も繰り返し鍛えることによって身につくもの。そうして身につけた技術は一生モノになることだろう。

 本書の『はじめに』でも記載されているが、本書は「『理科系の作文技術』に学ぶ仕事の文書の作成術」と表現しても良い。理科系・文科系を問わず仕事の文書作成に役立つ指針が凝縮されている。伝えたい要素は共通だが、オリジナル版とはまた異なる色合いの一冊となっている。本書を読み、より深く、専門的な領域まで学びたいと思う人にはぜひオリジナルの新書版も手にしていただきたい。


出版社:中央公論新社
書名:まんがでわかる 理科系の作文技術
著者名:木下是雄 原作 久間月慧太郎 作画
税別価格:1,200円
リンク先:http://www.chuko.co.jp/tanko/2018/01/005042.html

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