子育てに悩む人こそ手にしてほしい、小児科医による納得の子育て論

『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』高橋孝雄著
『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』高橋孝雄著
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 紙オムツなのか布オムツなのか、離乳食はやはり手作りなのか。食事や教育など次々生まれる子育て新常識。情報過多の時代、何が正しく、どこまで信じて良いのかわからないという人も多いだろう。そんな現代社会において、専門家の立場から分かりやすく問題を解説。小児科医としての36年間の経験、自身の子ども頃のエピソード、親としての目線から書かれた子育て参考書である。発売1カ月にして早くも増刷が決定している。

 医学的知見に基づく遺伝子の力、子育ての悩みに対するアドバイス、子育てにおいて親が心がけたいことなどに一つひとつ的確に答えてくれる内容だ。「極上の遺伝子がないように、劣悪な遺伝子もない」「おかあさんのせいではない」といった、言われてほっと安心する言葉から、「子どもに『英語力をつけさせてあげたい』と思うなら、まずはご自身から」など、思わず我が身を振り返りドキリとするものまで、愛にあふれた優しい言葉でつづられている。また、読み書きが苦手なディスクレシア、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)など、発達障害を持つ子どもたちへの接し方、育て方にも触れている。

 おすすめの読み方は、まず目次に目を通すこと。目次が詳細で、書かれている内容が一目でわかるのが本書の特長の一つだ。目次で気になる項目を見つけたら、そのページを開いてみよう。

 子育てには正解がないとわかっていながらも、悩みは尽きることがない。「自分の育て方は本当に正しいのか」と不安に押しつぶされそうになることもあるだろう。そんな時に手にしてほしい本書は、あなたに自信をもたらしてくれる存在になるはずだ。これからおかあさんになる人、子育て真っ最中という人、かつて子育てをしていた人だけでなく、社会の一員として子育てに参加したいという人にもぜひ読んでいただきたい。子育てとは、親や社会が協働で行うものであることへの理解を深めることができるだろう。


出版社:マガジンハウス
書名:小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て
著者名:高橋孝雄
定価(税込):1,404円
税別価格:1,300円
リンク先:https://magazineworld.jp/books/paper/3013/

 西日本新聞 読書案内編集部

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