私にも龍が見えている? 龍を感じるすべての人に寄り添ってくれる一冊

『金龍・銀龍といっしょに幸運の波に乗る本』Tomokatsu/紫瑛著
『金龍・銀龍といっしょに幸運の波に乗る本』Tomokatsu/紫瑛著
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 「龍」と聞いてどんなことを想像するだろう。人によってはアニメ日本昔話や国民的人気マンガに登場するキャラクターを思い出す人もいるかもしれないが、おおよそ「龍」というと伝説の生き物で近寄りがたいというイメージではないだろうか。しかし、著者によると実は龍は身近で誰のそばにも存在するのだそう。本書には龍とは何か、龍と一緒に自己を実現する方法、龍の感じ方などが書かれている。

 著者であるチャネリング能力者のTomokatsuと紫瑛(しのえ)という人間の夫婦と共に生きる金龍のアーロン、銀龍のミタが登場する。実は龍には金龍・銀龍の2種類あり、それぞれの場所でエネルギーを与えてくれるのだという。金龍は大地や大岩、山や渓谷など動きの少ない「静」の場所、銀龍は滝、川、海、湖、雨、風、雲など動きのある「動」の場所だ。金龍がいる場所としては富士山、白神山地、箱根山、桜島があり、銀龍がいる場所としては江ノ島、奥入瀬渓流、芦ノ湖、木曽川、琵琶湖があるのだそう。

 龍神は自然と結びつけて祀られることが多いため、神社に祀られている龍の多くは自然の流れや循環をサポートする銀龍である、という話は龍に馴染みがない人にも興味深い。「安定」を司る金龍と「流れ」を司る銀龍。この2つのエネルギーが交わったとき、大きな力が発揮されるのだという。具体的な願いのかなえ方はぜひ本書を一読いただきたい。

 龍のように目に見えない存在を取り扱うと、どうしてもスピリチュアル色が濃くなりがちだが、本書は一味異なる。「よそ見をして、他人をうらやむ必要はない」「自ら行動し試しましょう」など、各所に金龍・銀龍の言葉が登場するのだが、彼らの言葉はあくまで助言でありサポートにすぎない。

 龍に願いをかなえてもらおうとする受け身の姿勢ではなく、自分自身が変わっていこうとする積極的な態度が大切であるというメッセージが強く感じられる。龍との向き合い方を考えることは、同時に自分自身との向き合い方を考えることでもあることを思い起こさせてくれる一冊だ。


出版社:青春出版社
書名:金龍・銀龍といっしょに幸運の波に乗る本
著者名:Tomokatsu/紫瑛
定価(税込):1,490円
税別価格:1,380円
リンク先:http://www.seishun.co.jp/book/20570/

 西日本新聞 読書案内編集部

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