スタンプラリーにも参加できる! 日本の名城をめぐり歩く旅の案内人

『日本100名城に行こう 公式スタンプ帳つき』公益財団法人 日本城郭協会・監修
『日本100名城に行こう 公式スタンプ帳つき』公益財団法人 日本城郭協会・監修
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 北は北海道から南は沖縄まで日本全国から100名城を集めた1冊だ。その一つひとつについて、簡単な歴史的プロフィールと現在見ることができる遺構、そして写真が3点。こうした情報が1ページに割り付けられているので、本文は正味100ページで意外とコンパクトな刷り上がりになっている。

 順番にページを繰っていくと、北から南へ向けて次から次へと各地の名城が目の前にあらわれる。姫路城や松本城、彦根城など、往時の立派な天守をそのまま残している、一般には名城の代名詞となっている城の印象はやはり強烈だ。また、残された石垣からだけ往時を偲ばせる大分県の岡城、沖縄県の今帰仁城や中城城、あるいは北海道の根室半島チャシ跡群や宮城県の多賀城のように、歴史上は有名ながら現在の風景からは「城跡」をイメージしにくいものまで、本書に収録されている城のタイプは多種多様である。そうした意味では、100の名城は「日本の城のカタログ」であり「図鑑」でもある。

 もちろん、本書は「カタログ」や「図鑑」として発行されているものではない。タイトルが「日本100名城に行こう」となっているように、城を訪ねる旅のガイドブックだからである。一つひとつの城がどこにあるかわかる小さな地図と、そこへ行くための交通経路も示されている。さらに明記しておかなければならないのは、本書が日本城郭協会の実施する「日本100名城スタンプラリー」の「公式スタンプ帳」を兼ねていることである。城を訪ねるガイドブックであり、訪ねた城に設置してあるスタンプを集めるためのスタンプ帳にもなっている。100の城のスタンプをすべて集め終わると、最後に日本城郭協会の「登場完了認定印」をもらって登録順位も知らせてもらえる仕組みだという。

 どの趣味の世界にもマニアはいるものだが、歴史マニア、城マニアが少なくないことは周知のことだろう。書物を渉猟するタイプのマニアも多いだろうが、本書を手にして実際に城を訪ねてみたいと思っているマニアも多いはずだ。自分の足で訪ね、自分の目で見てみることで、読書だけでは得られないさまざまな発見があるだろう。

 新たに名城を100カ所紹介する「続日本100名城に行こう」も発売され、合わせて200名城を楽しむこともできるようになった。


出版社:学研プラス
書名:日本100名城に行こう 公式スタンプ帳つき
著者名:公益財団法人 日本城郭協会・監修
定価(税込):617円
税別価格:571円
リンク先:https://hon.gakken.jp/book/1340527500

 西日本新聞 読書案内編集部

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