旧古河庭園、完成100年目に 洋館、和洋の庭、バラ

 旧古河庭園の高台に立つ洋館=東京都北区
旧古河庭園の高台に立つ洋館=東京都北区
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 大正の洋館と和洋の庭が調和する国の名勝、旧古河庭園(東京都北区)は今年、完成から100年目を迎えた。近隣の博物館などと連携し、当時この地に花開いた文化を回顧する記念行事も多数開催している。

 庭園はかつて明治の元勲・陸奥宗光の別宅があった所で、宗光の次男潤吉が古河財閥創設者の市兵衛と養子縁組したことから、古河家の所有になった。その後3代目当主の虎之助が洋館を建てて本宅とし、周囲の土地を買収して庭を造成。1919年までに現在見るような姿へ作り上げた。

 戦後は所有権が国に移ったが、都が無償で借り受けて整備し、56年に一般公開。約100種のバラが咲き誇る春と秋はことに美しい。

 庭園は傾斜した地形を生かし、高台にゴシック調の洋館、斜面に3層構造の西洋庭園、低地に池を中心とした日本庭園が配される。洋館と西洋庭園は鹿鳴館やニコライ堂を設計したジョサイア・コンドル、日本庭園は京都の円山公園などを作庭した七代目小川治兵衛がそれぞれ手掛けた。

 記念行事は4月から始まっており、今後はバラの香りのワークショップ(洋館内、10月12日)、田端文士村記念館から旧古河庭園までの散策(10月18日)、小川治兵衛に関する講演会(北区飛鳥山博物館、11月10日)などが予定されている。問い合わせは旧古河庭園サービスセンター、電話03(3910)0394。

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