釜山(韓国) 空中散歩 海ひとまたぎ

海上ロープウエーからの眺めは絶景だった
海上ロープウエーからの眺めは絶景だった
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松島の展望台にある人魚姫像。右手にスマートフォンを置けるのがユニークだ
松島の展望台にある人魚姫像。右手にスマートフォンを置けるのがユニークだ
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遊覧船から見えた広安大橋。秋には大規模な花火大会が開催される
遊覧船から見えた広安大橋。秋には大規模な花火大会が開催される
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真っ赤な外観でインパクトのあるカフェ「U:DALLY」
真っ赤な外観でインパクトのあるカフェ「U:DALLY」
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旬の果物をふんだんに使ったドリンク
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 福岡空港から飛行機に乗り、約50分で到着する韓国・釜山。日本から気軽に行ける「海外」として人気の観光地だ。グルメにショッピングと歩き回るのもいいが、繁華街から離れてみると、空中散歩や海上クルーズなど、ひと味違った釜山を体験できるスポットが登場していた。

 まず向かったのは釜山南部の松島(ソンド)。観光客でにぎわうチャガルチ市場から車で10分ほどのビーチに昨年6月、「松島海上ロープウエー」がオープンした。

 色とりどりのキャビン(ゴンドラ)が39台。うち3分の1は真下の海が見えるよう床に透明の素材を使っている。「透明のほうが人気。台数を増やす予定です」。係員の説明にへえっと感心しながらも、高所恐怖症の私は「どっちに乗るんだろう…」と気が気ではなかった。

 係員に促されて乗り込んだのは案の定、床が透明のクリスタルキャビン。恐る恐る足を踏み入れ、空中散歩が始まった。最も高い所で海面から86メートルという。しばらく目をつぶっていたが、覚悟を決めて目を開けると、近くに朝鮮通信使が日本からサツマイモを伝えたという影島(ヨンド)、遠くには釜山タワーなど、360度見渡せ、絶景が広がっていた。足元に目をやると、海面がきらきら光っている。

 「運が良ければ、対馬も見えますよ」と釜山市観光協会の崔鎮鎬(チェジンホ)係長が教えてくれた。開業5カ月で利用者100万人突破という人気もうなずける。せっかく乗るならクリスタルキャビンを薦めたい。

 約1・6キロを約7分かけて渡り、対岸の乗り場に到着。展望台には、地元の伝説にちなんだ人魚姫の銅像が並ぶ。よく見ると、手にスマートフォンが置けるような造形で、人魚姫とのツーショットを自撮りできる仕掛けに感心した。

 空中散歩を楽しんだ後は、遊覧船「ダイヤモンドベイ」で海上へ。定員92人の大型ヨットに乗り、広安里(クァンアンリ)海水浴場にほど近い竜湖(ヨンホ)湾ふ頭から出発する。海上にかかる広安大橋、高層マンション群がそびえ立つ海雲台(ヘウンデ)、2005年に首脳会議が開催された「ヌリマルAPECハウス」など海沿いの観光スポットを巡るコースで、1時間の遊覧はあっという間だった。

 船内は飲み物が充実していて、夏場はパーティーも開催される。広安大橋は夜、ライトアップされるそうだ。次は夜景の釜山を見てみたい。

 ●メモ

 松島海上ロープウエーは金海国際空港から車で約40分。クリスタルキャビンの往復で2万ウォン(約2000円)、13歳以下は1万5000ウォン。ダイヤモンドベイ乗り場は地下鉄2号線南川(ナムチョン)駅から車で約5分。遊覧船は18歳以上5万ウォン、6~17歳は2万ウォンなど。いずれも夜間も運行。田浦カフェ通りは地下鉄1、2号線西面駅から徒歩約5分。

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 ●寄り道=カラフル田浦カフェ通り

 カフェブームが続く韓国。釜山の繁華街西面(ソミョン)エリアにある「田浦(チョンポ)カフェ通り」は、米紙ニューヨーク・タイムズが「今年行くべき世界の場所2017」に釜山を挙げた際に、取り上げられた。

 この一帯はかつて金具や工具を生産する町工場が集まる下町だった。ロッテ百貨店のある西面中心部から少し外れて地価が安く、学習塾が点在して学生が行き交うため、10年ほど前から若者向けのおしゃれな店が増加。今ではカフェが約50店とも。ピンクや金色などカラフルな外観で驚く。

 真っ赤な外観でひときわ目立つカフェ「U:DALLY」でマスカットの生フルーツジュースを注文してみた。果肉とスムージーを重ね、生クリームをトッピングしてボリューム満点。でも、甘さ控えめでぺろっと完食した。水色基調の内装で天井が高く開放的で、気分もリフレッシュした。

=2018/04/11付 西日本新聞夕刊=

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