生理中のプール授業見学「グラウンド走らされた」 生徒の症状に理解浅い?保護者から憤りの声

 月経(生理)中に体育の授業でプールに入るよう強制された問題を取り上げた琉球新報のオンデマンド調査報道「りゅうちゃんねる」の記事。九州の現状はどうなのか。西日本新聞あなたの特命取材班は、会員制交流サイト(SNS)に「娘の中学は生理でプールを見学するとグラウンドを何周も走るように言われた」と投稿していた福岡県在住者と連絡を取った。

 投稿者は同県南部の女性。娘が通う中学校では月経による欠席は認められているが、見学する際は教師が良いと言うまでプール施設の外周を15~20分程度走らせ、その後見学することになっている。後日プールの補講があるが、補講を受けてもマイナスの評価になるとの説明があり、娘は「女ってだけで損をする」と女性に語ったという。

 教師からは「生理は2週間も続くことはない」との発言もあったといい、女性は「生理の症状はさまざまで、学校側の理解が浅い」と憤る。同県教育委員会体育スポーツ健康課は「体調への配慮は必ずあるはずで、強制することは考えにくい」とした上で「事情があってプールに入れない場合、体力向上のため走らせることはあり得る」とした。

 特命取材班が九州7県と3政令市の教育委員会に取材したところ、「プールの参加を強制する」と答えた自治体はなく、多くは学校の判断に委ねている。北九州市は月経でプールを見学する際は保護者の申し出が要件。プールが嫌いで休む子どもと区別することが目的という。一方、鹿児島県や宮崎県は本人からの申し出に基づき対応している。

=2018/09/12付 西日本新聞朝刊=

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