「3月のライオン 後編」公開 人間ドラマそれぞれに

映画「3月のライオン」の一シーン (C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
映画「3月のライオン」の一シーン (C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
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 将棋のプロ棋士の世界を描いた映画「3月のライオン」(大友啓史監督)の後編が22日に全国一斉公開される。主人公の桐山零(神木隆之介=写真左)を中心に、登場人物それぞれの人間ドラマが大きく展開していく。

 零をはじめ、登場する棋士たちは病気を患っていたり、家庭の問題を抱えたりしながら過酷な盤上の戦いに臨んでいる。

 小学生の頃に両親と妹を交通事故で亡くした零は、それ以外に生きるすべはないと思い詰めたように将棋の世界に没入してきた。

 その零と同世代の若手プロ棋士、二海堂晴信(染谷将太=同中央)は少々道化的な役回りになってはいるが、幼い頃から病気と闘い、将棋だけを生きがいにしてきたという設定だ。

 二海堂の兄弟子、島田開(佐々木蔵之介=同右)の棋士人生も順風満帆ではない。故郷・山形のファンの大きな声援を受けながらいまだ無冠。プレッシャーと持病の胃痛に苦しみながら戦っている。

 零が新人戦決勝に臨み、将棋界の第一人者、宗谷冬司(加瀬亮)に島田が挑んだ獅子王戦をクライマックスに描いた前編。続く後編では、零の心の支えになっている川本家3姉妹の身辺に降りかかったトラブルに零が立ち向かう話が加わり、盤上、盤外の闘いを通じて零が精神的に成長していく姿を描き出す。

 特殊な世界を舞台にしながら普遍的な色付けをしたドラマは、将棋をあまり知らない人の心にもきっと届くだろう。

=2017/04/21付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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