東京の音を巡る男女3人の物語 辻仁成監督作「TOKYOデシベル」

東京の音の地図を作る主人公、宙也(松岡充)
東京の音の地図を作る主人公、宙也(松岡充)
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宙也の恋人フミ(安達祐実)
宙也の恋人フミ(安達祐実)
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 作家辻仁成が自身の小説を映画化した「TOKYOデシベル」が20日、全国で公開される。東京を舞台に、音に魅了された3人の男女を描いた物語。小説家、ミュージシャンと幅広く活動を続けてきた辻にとって、9作目の監督作だ。

 20日からキャナルシティなどで上映

 原作は1995年に文芸誌に発表した「音の地図」。改題して刊行された「アンチノイズ」は三島由紀夫賞候補にもなった。2005年にフランスで翻訳出版された際のタイトルが今作の題名になっている。

 「東京の音の地図を作る」という壮大な夢を持つ大学教授の宙也(松岡充=SOPHIA、MICHAEL)と、彼の元を去った恋人、ピアノ調律師のフミ(安達祐実)。そしてフミの生活を盗聴するよう宙也に持ちかける謎の女マリコ(安倍なつみ)。川の流れ、木々のざわめき、高速道路の車、頭上のジェット機、寺の鐘…。東京の街に満ちているさまざまな音を背景に、登場人物それぞれの間にある不協和音が変化していく。脚本、編集も辻が手がけており、純文学の味わいが濃い作品だ。

 音楽監督にはロックバンド「LUNA SEA」「X JAPAN」で活躍するギタリストSUGIZOを起用している。

 九州では福岡市のユナイテッド・シネマキャナルシティ13で上映。21日午前10時の上映回終了後、辻監督の舞台あいさつがある。

=2017/05/19付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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