リアルな日常を演出 映画「人魚の眠る家」の堤幸彦監督

「愚直に取材した」と語る堤幸彦監督
「愚直に取材した」と語る堤幸彦監督
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 映画「人魚の眠る家」(篠原涼子主演、16日公開)の堤幸彦監督がこのほど福岡を訪れ「誰にでも起こりうる出来事を、できるだけ現実的に描いた」と語った。

 映画は東野圭吾原作。「撮影前、愚直に取材しました」と堤監督は言う。長期脳死の子どもを介護している家族に会いに行き、人工神経を研究する専門家にも話を聞いた。意識不明となった娘の瑞穂(稲垣来泉)を動かす機器の機械音は実際の音を録音したという。

 また、一軒の家を丸ごとセットで建て、約2カ月かけてストーリーの時系列順に撮影。「一見無駄だが、子どもたちが成長し、本当の家族のようになった」とリアルさを追求した。

 臓器移植を巡る議論も、映画の中で丁寧に紹介している。「例えば私と妻の間でも、臓器移植に対する考えは異なる。逃げることなく表現したかった」という。

 堤監督はこれまで数々のテレビドラマや映画を手掛け、博多座(福岡市)を皮切りに上演されている舞台「魔界転生」の演出なども務めている。堤監督は今作を「私の代表作になり得る」と力を込めた。

=2018/11/15付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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