福岡県みやこ町勝山松田の新町地区は、旧香春道の宿場町

 福岡県みやこ町勝山松田の新町地区は、旧香春道の宿場町。銀閣寺(京都市)に生け花の流派を伝えた一族の墓もある歴史ある地域だ。

 その地の築約100年の古民家に和洋混合の食工房「神楽(からく)」が15日オープンした。オーナー兼シェフは、北九州市のホテルなどで腕を振るった伊藤覚さん(56)。

 伊藤さんが独立を思い立ったのは50歳の頃。日々勤務先で同じ料理を作り、客の反応を見ることがないむなしさが募ったという。「自分が選ぶ食材で料理を作り、客の反応を知りたい」。その思いの先に行き着いたのが、この古民家。地域住民が取れたての野菜を提供、掃除など開店準備も手伝ってくれる。

 調理場の窓からレンゲ畑が遠くに見えた。豊かな自然は料理の隠れた“調味料”だ。40畳以上ある大広間で、料理を食べる客の様子を見て笑顔を見せる伊藤さん。同年代として新天地での奮闘にエールを送りたい。 (佐伯浩之)

=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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