「サケの身が赤く見えるため、赤身の魚だと思われがちですが

 「サケの身が赤く見えるため、赤身の魚だと思われがちですが、白身の魚に分類されています。身が赤く見えるのは、エビやカニに含まれるカロテノイド系色素のアスタキサンチンが含まれているためです。魚はその筋肉中の血色素、ミオグロビンの含有量により『赤身』『白身』に区分されています」

 きっと多くの問い合わせがあったのだろう。農林水産省のウェブサイト内にある消費者相談コーナーに、「過去の相談事例」として今でも掲載されている。

 サケの切り身といえば、日本人にとって最もなじみ深い食材の一つ。赤身魚か、白身魚かの問題はクイズ番組にもよく登場するが、恥ずかしながら、私もこれまで「赤身魚」と信じてきた。

 「常識」とされる話ほど、その真偽の検証や確認はおろそかになる。食の情報に限らず、世の中には「サケの切り身」のような話が多数あるのかもしれない。 (吉留常人)

=2017/05/20付 西日本新聞朝刊=

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