時ならぬ「砲弾発見」騒ぎだ

 時ならぬ「砲弾発見」騒ぎだ。大分県内の神社や民家では5月24日以降、既に140個以上が見つかった。明治以降のもので、一部は信管が残っていた。同県杵築市の神社で発見されたのをきっかけに警察などが注意喚起し、「もしかして」と多くの人が周囲に目を配り始めたようだ。

 なぜこんなにも長く、身近な場所に大量に放置されていたのか。特に神社は祭りに開放され、住民でにぎわう。取材した男性は「かなり前からあるのは知っていた」。主に日露戦争の戦利品として奉納されたとみられる。既に日常の風景に溶け込み「今まで何事もなかったので…」とやり過ごしてきたのだろう。

 かくいう私も当初は「爆発はないだろう」と高をくくっていた一人。取材を通して「自分の考えも砲弾同様さびついていた」と反省した。直に夏祭りの季節を迎える。神社庁関係者は「全国どこにでもあるはずだ」と注意を呼び掛ける。 (原田克美)

=2017/06/20付 西日本新聞朝刊=

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