4191万人-

 4191万人-。年末に閉園する北九州市八幡東区のテーマパーク、スペースワールド(SW)が開業した1990年度から2011年度までの累計来場者数だ。非公表となった13年度以降を除く23年分を足し合わせても、東京ディズニーリゾートの1年半分にも及ばない。地方施設の苦闘の歩みを改めて思う。

 本紙北九州版で6月、SWで働く人々を追った連載をやった。担当したのは、開業の年に生まれた若手記者だ。当初の運営会社が破綻した後も歯を食いしばってきた古参スタッフの言葉を、一言一言かみしめながら読んだ。

 116年前の官営製鉄所創業以来、歴史を重ねてきた土地で、「鉄冷え」脱却の夢を託された施設。明確な閉園理由は昨年12月の発表以来、いまだ示されず、跡地利用の話ばかりが飛び交う。傷みの目立つスペースシャトルの実物大模型を見上げるたびに自問する。「こんな終わらせ方でいいのか?」 (小林孝弘)

=2017/07/17付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]