災害報道は、息長く続けることが大事だと肝に銘じている

 災害報道は、息長く続けることが大事だと肝に銘じている。熊本で暮らす者として、尊い犠牲と痛切な体験を広く教訓として伝えるのが責任と思うからだ。一方で、あの日から1年4カ月ともなれば、「被災地」という言葉が時に重く感じられることもある。

 被災地の屋根を覆っていたブルーシートを加工したトートバッグ、お祭りの法被を仕立て直した小袋や名刺入れ、倒壊した洋風建築を再現したミニチュアの紙製模型-。以上はいずれも、熊本地震の被災地支援のために開発したグッズや支援者への返礼品だ。20代と30代の記者2人が、若い世代に芽生えている新たな感性を生かした被災地支援の実例として取材し、一本の記事にまとめた。

 「日々の暮らしの中でさりげなく、おしゃれに」-。冒頭をこんな感じで書きだした記事は、肩肘張らない今どきの感性をうまく表現していると思う。さらりとした感じも、いい。 (池田郷)

=2017/08/14付 西日本新聞朝刊=

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