重い障害のある息子が今春、特別支援学校中学部に進学した

 重い障害のある息子が今春、特別支援学校中学部に進学した。気がつけば産毛は濃く、もみ上げも長くなり声は野太い。背も伸び、姉たちから「身長が“長く”なった(寝たきりなのでそう見える)ね」と言われ、にこにこしている。

 小中高計12年の支援学校生活の折り返し。そんな節目に早々と親に配られたのは「進路の手引」。ページを開くと高等部卒業後の通所先がずらりと並んでいた。生徒の障害の程度はさまざま。進学や就労が現時点では考えにくい息子の行き先は、日常生活訓練などをする福祉施設しかないだろう。息子のように、たん吸引などの医療的ケアに対応する施設は不十分。できるだけ早く見学するなどして「確保」した方がいい-。そんな配慮の一環とは思うが…。

 中学生なら得意分野がぼんやり見え、夢を膨らませる時期。選択肢が限られる重症児の現実をいきなり突きつけられたような気がして、もやもやしている。 (三宅大介)

=2018/05/04付 西日本新聞朝刊=

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