作礼山の中腹に40年がかりで1万本以上の広葉樹を植え

 作礼山の中腹に40年がかりで1万本以上の広葉樹を植え「環境芸術の森」を開いた鶴田正明さん(83)と、鏡山の森にあった遍路道の再生に取り組む広瀬茂さん(64)。佐賀県唐津市で活動する2人に出会った時、愛郷心は幼い頃に培われ、今につながっていると感じさせられた。

 鶴田さんは、17歳で病死した次男を支えてくれた人々への恩返しにと竹林を広葉樹の森に変えた。戦時中、海辺の集落で育った鶴田さんは海藻や貝で「命をつないだ」。川を通じて森がもたらす栄養分が海を豊かにするとの思いがあり、次男を供養しながらの森づくりにつながった。

 広瀬さんは愛媛県出身。祖父母が熱心に四国八十八カ所霊場巡りをする姿を見て育ち、その記憶が遍路道の保存活動へと突き動かす。

 唐津神社の秋祭り「唐津くんち」で曳(ひ)き子は、幼い頃から巡行する曳山(ひきやま)の台車に乗り祭りを原体験する。愛郷心は幼子に宿る。 (下村佳史)

=2018/06/09付 西日本新聞朝刊=

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