九州豪雨から1年の追悼式に合わせ

 九州豪雨から1年の追悼式に合わせ、福岡県朝倉市では被災地などで見つかった品々を持ち主に返すための展示会があり、3日間で計約2千枚の写真も公開された。結婚式や子どもの成長、旅行のスナップなど、壁一面に貼られた一枚一枚の中に平穏な日常があった。

 みなし仮設から訪れた夫婦は、豪雨で赤谷川が氾濫し、自宅は全壊、思い出の品はほとんど残っていないと話していた。下流の筑後川で回収されたというアルバムの中に、黄色い帽子の女児が写った1枚。「孫の写真が残ってた」と涙を浮かべて喜び、大事そうに持ち帰った。

 期間中に計536枚が返却された。ボランティアで写真の修復を行った朝倉高写真部の生徒は、掲示板に「写真は人生の大切な思い出であり、心の支えです」と添えていた。被災地でシャッターを切った報道カメラマンの一人として、改めて写真の力を思った。 (佐藤桂一)

=2018/07/14付 西日本新聞朝刊=

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