「優れたファンタジーとは『空想の中の現実』とでもいうべき合理性や論理性を備えているものだ」

 「優れたファンタジーとは『空想の中の現実』とでもいうべき合理性や論理性を備えているものだ」と教えてくれたのは熊本市出身の児童文学作家、故たかしよいちさんだった。その故郷に赴任して4カ月。体感するファンタジーは、くまモンがいる日常だ。

 あらゆる場所、媒体、商品に姿がある。一匹も見ない日はなく、最初は驚いた。県職員として働き、執務室もある。先日は、ゆるキャラグランプリでの「組織票」を巡り、テレビで発言を求められていた。

 毎年話題になる関連商品の売上高は昨年、過去最高の1408億円。緻密なキャラクター管理や営業戦略は、まさに「空想の中の現実」。誕生から8年、色あせない人気は、優れたファンタジーが確立しているからこそだ。

 その赤いほっぺが担う「熊本」や「震災復興」。発信したいニュースはたくさんある。福岡の本社から「くまモン出過ぎ」とつれなくされても、負けないモン。 (相本倫子)

=2018/12/06付 西日本新聞朝刊=

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