福岡市のある大学で本紙寄付講座のコーディネーターを務めている

 福岡市のある大学で本紙寄付講座のコーディネーターを務めている。と言えば大変そうだが、社内各部から後輩の講師を連れていき、彼らが懸命に講義するのを眺めているだけなので、まあ世話係といった気楽な役回りである。

 これまでの講座は計11回。社会部、経済部、都市圏総局、国際部、デザイン部などの記者やデスクがいろんな話をしてくれて、時にはこちらも目からうろこに。学生が目を丸くしたのはこんな話だ。

 「戦時中、ミッキーマウスが米国で戦意高揚に一役買った」「中国のインターネットでは『プーさん』と打ち込むだけで検閲されてしまう」

 涙腺がぐっとくる講義も。熊本地震を取材した記者は、倒壊家屋を前に一晩中「お母さん」と泣き叫ぶ若い女性の姿を、涙を流して見ているしかできなかった。こうした記者の生の言葉から、学生たちがどんなことを感じ取ってくれるか。最後のリポートが楽しみである。 (鶴丸哲雄)

=2018/12/12付 西日本新聞朝刊=

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