熊本で最大震度6弱の地震が発生した翌日の今月4日

 熊本で最大震度6弱の地震が発生した翌日の今月4日。熊本県の発表資料には「人的被害」「住家被害」など項目ごとに数字が並んでいたが、被害の内容が分からない。県に尋ねると「報告された数字をまとめているだけなんです。担当課や各市町村に聞いてもらえますか」との返事。

 言われたままに電話すると、「学校の外壁のタイルが1枚落ちた」「タンクから水漏れした」などの回答。被害の小ささにホッとした一方で、「県がまとめた数字は、被害実態が分からないのにどう役立つのか」と疑問に思った。

 死者数や避難者数など、事件や事故、災害で扱われる数字は、被害の深刻さを伝える手掛かりになる。一つ一つの数字の基となる具体的な被害の中身を把握して初めて、意味があるのではないか。

 地震発生から3週間になる。今も総局に届く被害まとめのファクスをめくりながら、まだモヤモヤしている。 (丸野崇興)

=2019/01/23付 西日本新聞朝刊=

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