福岡県知事選の告示日

 福岡県知事選の告示日、コブシの白い花が咲いていた。桜の開花もその頃。投開票日は、「18歳選挙権」を得た長男と一緒に満開の桜に囲まれた投票所へ行き、知事選、県議選、福岡市議選の票を入れた。選挙報道を担う都市圏総局のデスクをしている身にとって、2019年の春は統一地方選とともに始まった。

 幸いというか、私が住む地域では県議選は無投票にならなかった。一方で、九州の7県議選(総定数353)の計146選挙区のうち、68選挙区で定数を上回る立候補がなく、過去最多の112人が無投票で当選した。実に全県議のほぼ3人に1人-。

 中には、地域を小まめに回り有権者も納得の当選者もいただろう。だが、この多さは異常だ。背景には野党の弱体化に加え、人口減に伴う地域の活力低下が透ける。無投票は今後も増えるのではないか。真剣に対策を考えるべきだ。1票を投じることから民主主義は始まる。 (浜田直文)

=2019/04/16付 西日本新聞朝刊=

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