柳川に北原白秋の壁画 米で活躍川野綾さん描く 祖父が親交「街歩きの楽しみに」 [福岡県]

北原白秋の顔や「この道」の楽譜などが描かれた川野館の側壁
北原白秋の顔や「この道」の楽譜などが描かれた川野館の側壁
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川野文子さん
川野文子さん
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川野綾さん
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 柳川市出身の詩人北原白秋(1885~1942)の顔のモザイク画や、作詞した童謡「この道」の楽譜などが縦7メートル、横11メートルにわたって描かれた壁画が市中心部の柳川商店街のビルに登場し、話題を呼んでいる。

 ビルは「川野館」(同市京町)。オーナーの川野文子さん(78)の次女で、米国でグラフィックデザイナーとして活躍している綾さん(46)が描いた。

 川野家は1887年から柳川で薬問屋「川野薬館」を営み、現在は調剤薬局を経営する。2代目で綾さんの祖父の三郎さん(1885~1949)は白秋の有力な支援者の一人で、柳川に帰郷すると同家に宿泊するなど深い親交があった。白秋作詞の「川野薬館の歌」という歌も残っているという。

 綾さんは観光客や買い物客の目に触れる機会の多いビルの改修に合わせ、柳川観光に一役買おうと、祖父と縁があった白秋の壁画を描くことを決めた。

 9月からコンピューターを使ってレイアウトなどを練り、11月上旬から約2週間かけて描いた。タイルに色を付けたモザイク画は縦2・7メートル、横7・8メートル。第2詩集「思ひ出」に白秋が自ら筆を執った挿絵の模写などもちりばめている。「この道」の楽譜を選んだのは「白秋が一番、古里のことを思って書いた作品」と感じるからだという。

 綾さんは「柳川と言えば白秋、白秋と言えば柳川。街歩きの楽しみの一つにしてもらいたい」と話している。

=2017/12/07付 西日本新聞朝刊=

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