「Uターン増へ学費補助」「就労へ出前授業」「財源確保へ独身税」 模擬知事選に多彩な政策 久留米信愛女学院が主権者教育 [福岡県]

党首会談では各党首が政策を発表した
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党首会談に続いて各党の政策を話し合う生徒たち
党首会談に続いて各党の政策を話し合う生徒たち
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 久留米信愛女学院高(久留米市御井町)が、2年生を対象にした主権者教育に取り組んでいる。九州の州知事を選ぶ模擬選挙を題材に、生徒たちが自ら政党を立ち上げて政策を練り、来年2月に立会演説会や模擬投票を行う。16日は各党の党首が生徒の前で政策を発表する「公開党首会談」があり、高校生らしい斬新なアイデアも飛び出した。

 同校の主権者教育は今年で3年目。85人の2年生全員が参加し、10月から「総合的な学習の時間」を使って取り組んでいる。生徒は六つの政党をつくり、州知事選に立候補する党首をそれぞれ選んだ。地域の課題を探って政策を話し合ったり、選挙ポスターを作ったりして、実際の選挙さながらの準備を進めている。

 この日の党首会談では、6人の党首がそれぞれ政策を発表した。「ノノノミクス党」は、九州を離れた学生のUターンを促すため、ふるさと納税を使って学費を補助する制度を提案。「ななつ星党」は、九州の高校生が地元企業に就職する割合が低いことから、地元企業の魅力を伝える出前授業を行うアイデアを披露した。「まっ党」は、財源確保や少子化対策のため、高所得な独身者に課税する「独身税」の導入を訴えた。

 会談後には「党首討論」や、生徒からの質問に党首が答える時間があり、独身税を巡っては、対象年齢や性的少数者、事実婚への対応を尋ねる質問が相次ぎ、高い関心を呼んでいた。

 ノノノミクス党党首の白水野乃花(ののか)さん(17)は「ニュースを意識して見るようになったし、ただ見るだけでなくて、自分の考えを持つようになった」と話し、授業を楽しんでいた。

 州知事選は、来年1月中旬に校内で告示。2月初めの模擬投票は1年生と2年生が有権者となり、市選挙管理委員会から実際の投票箱を借りて行う予定だ。

=2017/12/17付 西日本新聞朝刊=

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