八女地域連携協が優良事例に 「ディスカバー農山漁村の宝」 バスツアー、体験観光人気 [福岡県]

八女市中心部の白壁の町並みを歩くバスツアー参加者
八女市中心部の白壁の町並みを歩くバスツアー参加者
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 農林水産物や自然を生かした地域活性化事業を政府が表彰する「ディスカバー農山漁村の宝」の優良事例に、八女市で観光客誘致に取り組む「八女地域連携協議会」が選ばれた。協議会は市や地元企業など官民で2013年に設立。福岡市でアンテナショップ「八女本舗」を立ち上げたほか、バスツアーや体験プログラムを企画している。

 今月5日、八女市中心部の白壁の町並みに20人の観光客がツアーバスから降り立った。築100年以上の町屋を見学し、老舗茶店では八女茶でティータイム。農産物販売所や物産館で特産品の買い物を楽しんだ。

 この企画は「旅する茶のくにバスツアー」の名称で催され、昨年度は計609人が参加した。毎回、定員20人はほぼ満員になり、本年度は計34回を予定している。季節によってさまざまなコースを用意しており、担当する協議会事務局で市商工観光課の荒川真美さん(53)は「八女は平野部から山間部まで広く、いろいろな宝があるので企画には困らない」と自信を見せる。

 バスツアーは、鉄道が通っていないなど、アクセスの悪い八女市への誘客を図ろうと14年から実施している。市の外郭団体「FM八女」が第3種国内旅行業の資格を取得して旅行商品を企画。久留米市の駅までバスで迎えに行き、観光客を案内する。

 さらに「もっと深く八女を知りたい人向け」として用意しているのが体験観光プログラム「旅する茶のくに週間」だ。伝統工芸の職人をはじめとした地域住民と連携し、包丁作りや農産物の収穫、ジビエ、山登りなどが体験できる。

 今回の表彰について、荒川さんは「また足を運んでもらえるような旅を提供していきたい」と喜ぶ。今後も外国人旅行客の誘致などに力を入れていく考えだ。

 「ディスカバー農山漁村の宝」は14年に始まった。今年は844件の応募があり、優良事例には八女地域連携協をはじめ、全国の31団体が選ばれた。

=2017/12/20付 西日本新聞朝刊=

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