「宝石のような存在」 たかしよいちさん死去 筑後でも惜しむ声 [福岡県]

久留米信愛女学院図書館の「こどものおへや」で、たかしさんの著書を手にする幼稚園児たち。たかしさんお気に入りの場所だったという
久留米信愛女学院図書館の「こどものおへや」で、たかしさんの著書を手にする幼稚園児たち。たかしさんお気に入りの場所だったという
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 考古学などを素材に児童文学の世界を広げ、久留米信愛女学院短大教授などを務めた作家たかしよいちさんが89歳で亡くなったことが10日、分かった。一夜明けた11日、筑後でもゆかりの人々が死を惜しんだ。

 「がわっぱ」「竜のいる島」などの代表作がある、たかしさんは1991年から久留米信愛女学院短大教授や同図書館長を務め、教授を2004年、館長を13年まで務めた。

 教え子でもあった同短大職員澤村貴子さん(42)は「全身全霊で読み聞かせを教えてくれた」と懐かしむ。同幼稚園教諭を務め、現在は同短大入試課長である山口典子さん(48)は、たかしさんが毎年、卒園直前の園児たちに恐竜の卵の化石を触らせ「割れてもいいよ。本物に触るのが大事だよ」と笑っていた様子を振り返り「子どもの気持ちを何より大切にされた」と語った。図書館では12日から追悼コーナーを設ける。

 大川市で本の読み聞かせなどに取り組む市民団体「ブッククラブ大川」代表の川野栄美子さん(71)は二十数年前から講師に招くなど交流を重ねてきた。収集した民話を基に絵本も書いている川野さんは「著書にはぐいぐい引っ張る想像力がある。たくさんヒントをいただいた」と感謝し「宝石のような存在。筑後におられるだけで心強かった」と、その死を悼んだ。

=2018/01/12付 西日本新聞朝刊=

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