地元就職情報誌で後押し 久留米市発行「くるめで働こう!」 若手社員、経営者の声紹介 創刊以来の計54社掲載し「総集編号」 [福岡県]

「くるめで働こう!」の制作を担当する赤峰さん(左)と椛島さん
「くるめで働こう!」の制作を担当する赤峰さん(左)と椛島さん
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 久留米市は、地元の高校生や大学生を対象に、市内での就職を後押ししようと、市内の事業所を紹介する無料情報誌「くるめで働こう!」の発行に取り組んでいる。今月中には、今年の就職活動シーズンを見据え、2014年の創刊以来、取り上げてきた計54社を一覧できる「総集編号」を発行する。

 毎年度、時期は不定だが3号ずつ発刊し、1号当たり5社ずつ紹介している。A4サイズで約30ページ。部数は各号約7千部で、県内全ての大学や高校に送ったり、市内の公共施設や銀行、病院、美容室の待合スペースに置いたりしている。市のホームページにも掲載している。

 制作を担当しているのは市労政課の赤峰佐緒里さん(42)と椛島真紀さん(41)。地元の経済団体からの紹介や、業種のバランスを考慮して、取材先を決める。1社当たり、インタビューで取り上げるのは、経営者と若手従業員2人の計3人が基本。事前に質問項目を送って回答をもらった上で、取材当日に聞き出す内容を練って準備するという。

 取材は、市が原稿執筆を委託する印刷会社の社員と訪れ、写真や動画の撮影もする。1社で4時間半から5時間ほどかかるという。原稿に盛り込んでほしい内容を委託先に指示した上で、原稿の手直しや取材先への確認を行う。インタビューの際は「うまくいった話ばかりではなく、苦労した点や、失敗を乗り越えたエピソードを聞くように心掛けている」と赤峰さん。椛島さんは「学生にとって身近で少し年上の先輩の話を読んで、将来の自分の姿を投影してほしい」と語る。

 毎号の巻頭には、久留米の街の魅力や先輩からの応援メッセージ、女性が働きやすい職場などを紹介する特集を組む。11号では、地元企業の採用担当者と市内の大学生との座談会を企画した。地元百貨店の協力を得て、就職活動のマナーや身だしなみをアドバイスする巻末特集も掲載した。

 市内には中小規模の事業所が多く、全国的な人手不足感が市内にも広がっているという。紹介した事業所からは、学生のエントリーが増えたという声も届いており、赤峰さんは「学生の就職支援と合わせ、地元企業の採用も応援していきたい」と語る。

=2018/02/18付 西日本新聞朝刊=

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