「大川の匠」に古賀さん 屋久杉で家具や仏壇作り 認定8人目「後継者育成に努める」 [福岡県]

屋久杉製の仏壇の前で「後進の育成にも努力したい」と話す古賀さん
屋久杉製の仏壇の前で「後進の育成にも努力したい」と話す古賀さん
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 大川市は、卓越した木工技能者を顕彰する2017年度の「大川の匠(たくみ)」に、同市榎津の家具製造販売業、古典木工代表の古賀通弘さん(65)を認定した。屋久杉を使い、製材から企画、製造まで一貫して自社で手がけ、多様なニーズの家具や仏壇作りが評価された。

 古賀さんは、高校を卒業した1970年、父親が経営する同社に入社。建具と家具の両方の技術を学んだ。当時は、大川家具業界全体に勢いがあり、独自性を打ち出そうと、家具に建具の手法を取り入れた製品を開発した。

 72年に2代目代表に就任。さらに特色を出そうと、「土埋木(どまいもく)」と呼ばれる貴重な屋久杉を使い始めた。仕入れた原木を見て出来上がる製品をイメージし、その後製材しているという。能楽など伝統芸能に使われる木工品や、仏壇など通常の木工所では扱わない製品の注文も多い。仏壇の欄間彫刻は、職人2人を仏師の元に修業に行かせて技術を学ばせた。

 21日に市役所であった認定表彰で、倉重良一市長が紫檀(したん)の板で作られた認定証を贈呈。倉重市長は「卓越した技能を持つ大川の代表として、後進にも技術を伝えてください」とあいさつ。古賀さんは「伝統産業の継承と、後継者の育成に努めていきたい」と意気込みを述べた。

 「大川の匠」は、大川の木工産業を後世に引き継ぐことを目的に2007年に始まった制度で、認定は古賀さんが8人目となる。

=2018/02/26付 西日本新聞朝刊=

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