南筑高の素根選手「諦めず戦った」 全日本選抜柔道連覇 朝比奈選手には初勝利、涙 [福岡県]

世界選手権出場を目指して意欲を見せる素根輝選手
世界選手権出場を目指して意欲を見せる素根輝選手
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 7日の全日本選抜柔道体重別選手権女子78キロ超級に出場した南筑高(久留米市)3年素根輝選手(17)が12日、市役所と県庁を相次いで訪問した。決勝では昨年の世界選手権2位の朝比奈沙羅選手(21)と対戦し、10分を超える熱戦の末に破った。過去3戦全敗の朝比奈選手を退けて手にした選手権2連覇の栄光に、素根選手は「諦めずに戦ったことが一番の勝因」と笑顔で振り返った。

 朝比奈選手は世界ランキング2位で日本人トップ。一方の素根選手は2番手に付けるものの同13位。直近の2試合は体重差20キロの圧力に屈する形で技が出ず、指導による反則負けを喫していた。朝比奈選手は2020年東京五輪の日本代表の大本命。「倒さないと五輪に出場できない」と素根選手。ライバルとの一戦を前に「私が一番強い」と言い聞かせて決勝に挑んだ。

 互いに手の内を知り尽くしていることもあり、一進一退の攻防を繰り広げた。試合時間4分では決着がつかず延長に突入。先に指導を2回受け、もう一度指導となると反則負けとなる状況に「同じ負け方はしたくない」と発奮し、技をかけ続けた。防戦一方の朝比奈選手から立て続けに指導を奪い、試合開始から11分56秒、3度目の指導で反則勝ちを収めた。

 試合後、自然と涙があふれた。「優勝して泣いたのは初めて」。昨年11月の講道館杯、12月のグランドスラム東京大会ともに決勝で敗れたこともあり「ちょっとした油断、気の緩みが命取りになることを学んだ」

 指導する同校柔道部の松尾浩一監督は「『3倍努力』が彼女の信条。この1年で体重が10キロ増えてパワーが付いた。組み負けることがなく、安定した戦いだった」と評価する。

 22日の全日本女子選手権で世界選手権の出場選手が決まる。朝比奈選手とは準決勝で対戦予定。「次に負けたら意味がない。今度は技で倒したい」。強い口調で言い切った。

=2018/04/13付 西日本新聞朝刊=

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