街の魅力を写真で発信 小郡市、大刀洗町が冊子やポスター制作 「移住、定住の呼び水に」 [福岡県]

親子が遊ぶ公園を写した小郡市の写真集の表紙
親子が遊ぶ公園を写した小郡市の写真集の表紙
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大刀洗町のポスター。武将が川で太刀を洗う
大刀洗町のポスター。武将が川で太刀を洗う
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大刀洗町のポスターには何もない風景を逆手に取った構図も
大刀洗町のポスターには何もない風景を逆手に取った構図も
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 福岡都市圏に隣接する小郡市と大刀洗町が、写真による「まちの魅力」の発信に力を入れている。写真集やポスターの制作に取り組んでおり、視覚を刺激することで都市圏からの移住者増に結びつける作戦だ。

 小郡市は3月、移住希望者に渡す写真集を初めて制作した。A4判30ページ。これまで文字情報を中心にしたパンフレットや観光スポットガイドはあったが「日常生活をイメージしてもらうには写真が一番」と企画課の担当者。四季折々の風景に加え、スーパーや公園などの生活環境も写し込んだ。2千部をつくり、都市圏で開催する定住促進イベントなどで配布する。

 「くすっと笑えて『何だろう?』と興味を持ってもらえるのでは」と語るのは大刀洗町。昨年末に制作した6種類のポスターのうち、一つのタイトルは「大刀、洗い。」。町を流れる大刀洗川で武将菊池武光が太刀を洗う構図で、南北朝時代の大原合戦にちなんだ。「町名の由来が一目で分かる」と担当者は胸を張る。「他に何かいる?」のポスターは、豊かな自然の中でのびのび育つ子どもを写した。堂々とした筆字は習字教室を主宰する住民が手掛けたという。町は本年度、ポスターを増刷し、公共施設やイベント会場に貼って町の風景をキャッチフレーズとともにアピールする。

 5年前と比べ、小郡市の人口は61人減の5万9368人、大刀洗町は82人増の1万5603人(いずれも4月現在)。少子高齢社会の進展で地方都市の多くが人口の大幅減に悩む中、両市町の健闘が際立つ。担当者は「写真の力でまちの魅力を伝え、福岡都市圏はもちろん、関東の大都市からの移住や定住の呼び水にしたい」と口をそろえる。

=2018/05/08付 西日本新聞朝刊=

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