耳納連山の風力発電計画「中止」 東京の会社、久留米市に伝達 [福岡県]

 久留米市と八女市にまたがる耳納連山での大型風力発電計画について、事業者のエコ・パワー(東京)は11日、久留米市に対し、計画の検討の中止を伝えた。尾根沿いに風車が並ぶ計画に対し、景観上の問題から市や地元住民の間で懸念が広がっていた。調査のため同社が設置した風況観測塔も既に撤去したという。

 久留米市によると、エコ・パワーの担当者が市役所を訪れ「計画の検討を中止する」と伝えたという。同社は取材に対し、検討中止を認めた上で「地元の協力や、道路状況などさまざまな条件から総合的に判断した」と説明した。

 同社は2015年10月、耳納連山最高峰の鷹取山から西側の発心山に続く尾根沿いに、高さ120メートル程度の風力発電設備(発電能力2千キロワット)数基を設置したいとの意向を表明。16年3月から、八女市星野村の鷹取山山頂そばに風況観測塔を建設し、事業化に向け調査を続けていた。

 久留米市の担当者は「これまでも事業が実施されれば景観が損なわれるとの懸念を伝えてきた。中止に安堵(あんど)している」と話した。

=2018/05/12付 西日本新聞朝刊=

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