119番7カ国語に対応 久留米など8消防本部 6月からオペレーターが同時通訳 [福岡県]

119番通報に対応している筑後地域消防指令センター
119番通報に対応している筑後地域消防指令センター
写真を見る

 久留米広域消防本部(久留米市)をはじめ、筑後地区と甘木・朝倉地区を所管する8消防本部は119番通報について、6月から英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語の7カ国語に対応する。民間の通訳オペレーターを交えた三者間通話による多言語通訳を導入し、外国人観光客や留学生からの通報に迅速、的確に応じる。

 多言語通訳に対応するのは、8消防本部が所管する15市町村。8消防本部管内の通報は、筑後地域消防指令センター(久留米市)が一括して受け付けており、7カ国語導入で管内に住む外国人の約8割をカバーできるという。

 これまで外国人の通報があった場合は、10カ国語から定型の質問文を選んで音声を流すシステムを採用していたが、外国人は母国語で答えるため、詳細な把握が難しく、コミュニケーションに時間がかかることが課題だった。筑後地域消防指令センターには昨年、外国人とみられる通報が28件あったが、片言の日本語を話せたため、システムの利用はなかった。

 今回導入する多言語通訳では、外国人が通報した電話をオペレーターにつないで同時通訳が可能になるほか、消防隊員が出動先で外国人に対応する場合でも、その場でオペレーターに電話することで、外国人との意思疎通ができる。

 導入費は25万円。総務省消防庁は、2019年のラグビーワールドカップや20年の東京五輪を見据えて、多言語通訳の導入を呼び掛けており、県内では福岡市や北九州市の消防局などが既に導入している。

 久留米広域消防本部は「各自治体とも外国人の誘客に力を入れており、消防としても協力していきたい」としている。

=2018/05/26付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]