まちゼミ拡大149講座に 久留米市中心部 店と消費者の懸け橋に [福岡県]

JR久留米駅のコンコースに展示されている各店のポスター
JR久留米駅のコンコースに展示されている各店のポスター
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「プロの知識や技術を伝えるのが醍醐味」と語る惣吉店主の松石和博さん
「プロの知識や技術を伝えるのが醍醐味」と語る惣吉店主の松石和博さん
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 久留米市中心部の商店主が講師役となり、各店舗で多彩な市民講座を開く「まちゼミ」が、10回の節目を迎える。当初は28店舗、38講座だったが、10日開講のまちゼミ(7月10日まで)は約100店舗、149講座に拡大した。店と消費者をつなぐ懸け橋として定着しつつある。

 まちゼミは2002年に愛知県岡崎市で始まり、全国に広がった。久留米市では久留米商工会議所が中心となって13年に始まった。グルメや健康、おしゃれ、アートなど講座内容はさまざまだが、店や商品の宣伝といった商売っ気は抜きでやるのが約束だ。

 回数を重ねるごとに参加店が増え、複数の店同士による「コラボ講座」も登場した。参加者にアンケートしたところ、中心商店街に「初めて来た」「久々に来た」という回答が約7割を占めた。商議所でまちゼミを担当する行徳和弘さん(58)は「かつての商店街の利用客が回帰しているのではないか」とみる。

 久留米ならではの取り組みもある。各店主の顔がより見える形で発信しようと、店ごとにメッセージ入りのポスターを製作し、JR久留米駅のコンコースや商店街内でポスター展を開催している。今回も約60店のポスターが並ぶ。

 日本酒に合う料理講座を開く「惣吉」店主の松石和博さん(47)は「プロとして培ってきた知識や技術を伝えることに醍醐味(だいごみ)がある。まちゼミを機に、店や店主を信頼してもらえば、集客にもつながる」と語る。皆勤賞で参加するリピーターもいて、同じ話をしないよう工夫しているという。

 まちゼミの参加者は女性が中心だが、今回は節目を記念して男性限定の「俺のまちゼミ」も企画した。講座内容が一覧できるパンフレットは商議所や商店街で配布するほか、商議所のホームページにも掲載。講座の申し込みは8日から各店で受け付ける。

=2018/06/05付 西日本新聞朝刊=

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