音楽療法インストラクター東さおりさん 一緒に歌い笑顔の空間 [福岡県]

音楽に合わせ、参加者と体を動かす東さおりさん
音楽に合わせ、参加者と体を動かす東さおりさん
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ハンドベルを演奏する「ボーダーズ」のメンバー
ハンドベルを演奏する「ボーダーズ」のメンバー
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 「皆さん、上手です! 次は手拍子をしながら歌いましょう」。11日、ピアノ講師の東さおりさん(45)が久留米市の高齢者福祉施設で約20人のお年寄りに語り掛けた。「あめふり」などの童謡をピアノで弾き、一緒に歌い、タンバリンやマラカスを鳴らす。笑顔あふれる空間が広がる。

 音楽の力で心や体の健康を取り戻す「音楽療法」のインストラクター資格を持つ。お年寄りが声を出し、体を動かすことは認知症の予防などにもつながる。

 活動のきっかけは2014年に父と母の入院生活を介護したことだった。患者の生活は単調になりがちで、家族も疲弊した。介護福祉士の資格も持つ東さんにとって、知識として知ってはいたことだったが、重みを実感した。「誰かが気分転換できる楽しみを提供しなきゃ」。自身のスキルを生かし、病院を中心に音楽教室や演奏会を開くようになった。

 昨年10月には、ピアノ教室の生徒たちによるハンドベルチーム「ボーダーズ」も結成、月1回のペースで演奏活動をしている。ハンドベルは高齢者にも音が出しやすく、一緒に演奏することで世代間交流にもつながっている。「音楽は生涯を通して楽しめる趣味。音の響きとともに、心も体もずっと元気でいてほしい」と思いを込める。

=2018/06/13付 西日本新聞朝刊=

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