嘉納治五郎の書を寄贈 名門・角道場 大牟田高柔道部に [福岡県]

贈られた「精力善用」の額を囲む大牟田高柔道部の生徒たち
贈られた「精力善用」の額を囲む大牟田高柔道部の生徒たち
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 大牟田市の名門柔道場「角(すみ)道場」が、講道館柔道の創始者で「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎(1860~1938)の直筆とされる書「精力善用」を大牟田高(同市草木)の柔道部に寄贈した。角道場創設者の長男で、贈呈者の角利津夫さん(67)は「書に込められた精神を受け継いでもらいたい」と話している。

 角道場は1946年に故角利男氏が設立。2004年アテネ五輪に出場した塘内(ともうち)将彦さんをはじめ、強豪選手を数多く輩出している。角氏の生誕100年に当たる昨年1月、同市倉永にあった道場は閉鎖。その際、書の飾られた額を有効活用しようと、出身者も多い大牟田高柔道部へ寄贈を決めたという。

 「精力善用」は「目的を達成するために精神の力と身体の力を最も有効に働かす」という意味で、嘉納治五郎が「自他共栄」とともに提唱した柔道の基本理念。縦64センチ、横1メートル84センチの額には、この4文字が力強く記されている。

 額は同高柔道場の壁に掲げられており、角道場出身で柔道部3年の杉野克斗さん(17)は「道場にいた頃の気持ちに戻って、これからも柔道に励みたい」と気持ちを新たにしていた。

=2018/06/14付 西日本新聞朝刊=

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