冠水や浸水なぜ多発? 記録的な雨量、筑後川“水門の開閉”が影響か [福岡県]

 久留米市では市中心部から郊外にかけた広い範囲で道路の冠水や家屋、田畑への浸水が相次いだ。中でも、大型商業施設などが立ち並ぶ国道210号の冠水について、福岡国道事務所の担当者は「ここまでの冠水は初めてじゃないか。近くの下弓削川(筑後川支流)から水が流れ込んだようだ」と語った。筑後川に注ぐ支流や水路からあふれ出た水が主な原因とみられる。何が起きたのか。

 一つは雨量。6日の久留米の一日降水量は277ミリで、1977年の統計開始以来の最大値を更新した。筑後川本流は6日夜から7日未明にかけて片ノ瀬(久留米市田主丸町)などの水位観測所で一時、氾濫危険水位に達し、高い水位を維持し続けた。その中で、支流から筑後川本流に流れる水量を調節する水門の開閉が影響したと考えられる。

 市河川課によると、大雨などで本流の水位が一定以上になった場合、本流からの逆流を防ぐため、筑後川河川事務所や市が水門を閉じる。水位が下がれば水門を開け排水するが、今回は記録的豪雨で本流の水位が高い状態が続き「各地で門を閉じた時間が長くなり、その中で、行き場を失った水があふれた」と複数の関係者が指摘する。

 今回、浸水被害を受けた地域に住む男性は「排水問題が根本的に解決されない限り浸水は頻発する」と問題提起している。

=2018/07/08付 西日本新聞朝刊=

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