筑後地区の浸水被害1684戸 筑後川支流の10河川氾濫 久留米市、情報提供見直し検討 [福岡県]

雨がやんだ翌日も冠水が続いた国道210号=7日午後0時40分ごろ、久留米市新合川2丁目
雨がやんだ翌日も冠水が続いた国道210号=7日午後0時40分ごろ、久留米市新合川2丁目
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 筑後地区の広範囲で浸水被害を引き起こした豪雨から13日で1週間を迎える。県のまとめによると、床上・床下浸水した家屋は7市3町で1684戸。久留米市では筑後川支流の中小10河川で水があふれた。ほとんどが水位計が設置されておらず、市は管理者の県に対し主な支流への水位計設置を求めるほか、筑後川への水門閉鎖後、支流域に対する避難情報提供の在り方について見直す方向で検討を始めた。

 県によると、自治体別の浸水被害は久留米市1575戸(うち床上202戸)▽小郡市35戸(同23戸)▽八女市21戸(同4戸)▽大木町28戸▽大刀洗町13戸▽うきは市4戸▽広川町4戸▽大川市2戸▽柳川市1戸▽筑後市1戸。

 久留米市や国土交通省筑後川河川事務所によると、6日夜から7日朝にかけ、筑後川の水位が上昇し、国から操作の委託を受けた市が6日午後3時から順次、支流の水門を閉鎖。その後、本流に排出するポンプを稼働させたものの能力が追いつかず、内水氾濫を起こした。

 市は浸水害の避難勧告や避難指示を発令する基準として、甚大な被害が想定される筑後川や大刀洗川など8河川の水位を目安にする。ただ、豪雨で実際に浸水被害を起こしたのは8河川のうち大刀洗川のみ。市は「中小河川は短時間で水位が一気に上昇するため、避難情報を出すタイミングや範囲を決めるのが困難。浸水域の想定もできていない」と説明する。

 市は浸水の広がりや深さなど内水氾濫による被害を検証する方針。「河川改修やポンプ増設には時間がかかる。内水氾濫の危険性を市民に伝える方法を考えたい」としている。

=2018/07/13付 西日本新聞朝刊=

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