「合川地区」復旧急ピッチ 久留米市大規模浸水から1週間 [福岡県]

オイル缶やオイル交換機などが水没したガソリンスタンド
オイル缶やオイル交換機などが水没したガソリンスタンド
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座席まで浸水し、泥がかぶったままの配達用トラック
座席まで浸水し、泥がかぶったままの配達用トラック
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くるめ病院の玄関脇には水に漬かった待合室のいすや本棚が運び出されていた
くるめ病院の玄関脇には水に漬かった待合室のいすや本棚が運び出されていた
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 久留米市の中心部や北野町、城島町などで西日本豪雨による1500戸以上の浸水被害が確認されてから14日で1週間。13日は久留米市の最高気温が全国で最も高い36・4度を記録する中、冠水の激しかった合川地区では病院や事業所などの復旧作業が続いた。野菜栽培の盛んな北野町では農作物の被害に農家があえいでいる。

■水没商品を廃棄

 「まさかここまで漬かるなんて」。ガソリンスタンド「最所産業久留米インター給油所」(同市東合川1丁目)の喜多孝一店長(43)は振り返った。約50センチの浸水でオイル交換の機械やリフトが壊れたほか、浸水してオイルが付いたタイヤは廃棄するしかなく、被害は1千万円を超える見込みという。11日午後から給油業務だけを再開したが、店舗の一角には壊れた機器が並び、所々に泥や油が残る。それでも「できることから始めたい」と表情は明るい。


 筑後地区北部や朝倉市に食料品などを配達するグリーンコープ生活協同組合ふくおか久留米支部(同市東合川新町)。そばを流れる下弓削(しもゆげ)川が越水し「一帯は胸の高さまで浸水しました」と吉山淳支部長(44)。倉庫の商品が台無しになったほか、配達用トラック22台のうち14台が走行不能になった。

 豪雨から一夜明けた7日は水が引かず配達ができなかったが、翌8日から配達を再開。県内各支部のトラックを借り、営業車もフル回転させているという。吉山支部長は「ぎりぎりの状態だが、商品を届けるのが私たちの使命。あらゆる手段を使って配達を続けます」と力を込めた。

■機器故障で苦闘

 4階建ての1階が浸水したくるめ病院(同市新合川2丁目)では、9日から診療科の胃腸科と肛門科で緊急性の高い外来患者の診察を再開した。だが、エックス線やコンピューター断層撮影装置(CT)など放射線機器は全て故障しており、十分な診療はできない。宮原正樹事務長(44)は「片付けや診療…。すべきことが多すぎて、へとへと。復旧を最優先に、少しずつ日常を取り戻したい」と話した。


 臨時休業が続いている紳士服店「はるやま久留米店」(同市東合川7丁目)では、社員総出で全商品を運び出した。14日に屋内を消毒し、21日から店を再開できる見通しが立ったという。古後隆興店長(36)は「毎年豪雨が続き、今後また同じような浸水があるのでは、と考えてしまう」と不安を口にした。

=2018/07/14付 西日本新聞朝刊=

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