鉄道愛した井尻さん追悼写真展 旧国鉄や西鉄の電車など [福岡県]



昨年10月に57歳で亡くなった大牟田市の鉄道愛好家、井尻慶輔さんを追悼し、井尻さんが昭和40年代から撮影してきた鉄道写真の展示会「ちょっと昔の国鉄・JR・西鉄、そして炭鉱電車」が、市石炭産業科学館で開かれている。井尻さんの死去と時を合わせるように昨年10月、全車引退した西鉄の特急用車両8000形の歩みも紹介している。
同市出身の井尻さんは小さい頃から鉄道好きで、大学でも鉄道研究会に入って各地の鉄道写真を撮ってきた。特に西鉄電車をこよなく愛し、全国のマニアの間でもあまり知られていなかった頃から、その姿を写真に収め「九州に西鉄あり」と仲間たちにアピールしてきた。
1989年に登場した8000形は、西鉄で二つ扉の最後の特急で、井尻さんは「先頭車両は進行方向を展望でき、特急料金がいらない国内の特急用車両で最高水準」と評価し、好きな車両の一つだったという。
会場にはA3サイズの写真のほか、車両部品や記念切符、炭鉱電車の竹製模型など約100点を展示している。
29日まで。入場無料。同館=0944(53)2377。
=2018/08/14付 西日本新聞朝刊=