久留米大の「古本募金」滑り出し好調 教職員らの書籍やDVD回収 換金し教育、研究に活用 [福岡県]

古本募金への協力をアピールする久留米大の関係者
古本募金への協力をアピールする久留米大の関係者
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 学生や教職員、市民から不要になった書籍やDVDを寄付してもらい、換金して大学の教育・研究活動に活用する久留米大(久留米市)の「古本募金」が好調だ。7月の受け付け開始後、すでに当初の初年度目標の100冊を超えている。

 従来、寄付された書籍は大学図書館に所蔵してきたが、1冊ごとに価格を査定して決算書に計上する必要がある。寄付の冊数が多い場合は職員の手が足りず、申し出を断ることも多かったという。

 古本募金導入は1月、大学に書籍約7千冊の寄付の申し出があったことがきっかけ。久留米大は「善意を生かしたい」と、各地の大学と古本募金事業に取り組んでいるリサイクル業者「嵯峨野」(埼玉県)との提携を決めた。書籍などを同社が査定し、買い取り代金を大学に支払う仕組みだ。

 久留米大では御井、旭町の両キャンパスに回収ボックスを設置して寄付を呼び掛けており、5冊以上の場合は、嵯峨野側が自宅まで受け取りに行くサービスもある。

 当初、古本募金の周知に一定の時間がかかるとみて、初年度の回収目標を100冊にしていたが、今月下旬までに専門書や小説、漫画本など168冊が集まり、目標を800冊に大幅修正した。学内の会議や広報誌で周知を図ったり、同窓会にも協力を依頼したりして、さらに認知度を上げていくという。

 県内では、九州大や福岡大も古本募金を行っている。久留米大基金推進室の広江慶行室長(48)は「寄付者の思いを何とか形にしたかった。学生や大学関係者に限らず、教育の質向上という募金の趣旨に共感してもらえる地域住民にも協力をお願いしたい」と話している。基金推進室=0942(31)7530。

=2018/08/22付 西日本新聞朝刊=

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