ジャー坊、首位ピンチ ゆるキャラグランプリ 猛追受け大牟田市「票上積みを」 [福岡県]

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 福岡県大牟田市の公式キャラクター「ジャー坊」がピンチだ。インターネット投票などでご当地キャラクター日本一を決める「ゆるキャラグランプリ2018」で1位を目指し、初日から首位を走っているが、2位の「こにゅうどうくん」(三重県四日市市)の猛追を受け、近く逆転される恐れがある。大牟田市が運動の目標にしてきた「1日1万票」は19日に初めて達成したが、11月9日までの後半戦に突入し、市は危機感を募らせている。

 8月1日に始まった投票で、ジャー坊は順調に票を伸ばしてきた。「先行逃げ切り」の戦略を立て、スタート時に掲げた「1日1万票」にはなかなか届かなかったものの、追走する2位「カパル」(埼玉県志木市文化スポーツ振興公社)を少しずつ離していき、差は最大で1万8149票(9月9日)まで開いた。

 ところが日々の投票数の非開示期間(9月10~17日)明けから、それまで3位だった「こにゅうどうくん」が急上昇。平日は1万2千票前後を毎日上積みし、23日午後3時現在で比べると、ジャー坊の41万7370票に対し40万4583票まで詰めてきている。差は1万2千票余りで、ジャー坊がこのまま1日1万票を積み上げても、1日2千票ずつ縮められれば、あと数日で追い越されてしまう計算だ。

■人口は3倍

 「こにゅうどうくん」の強みは何か。四日市市に取材すると、誕生から21年を経て、今では市民に広く浸透している点という。イベント出演を重ねるなど選挙運動スタイルはジャー坊と変わらないが、人口は大牟田市の3倍近くの約31万人で、工業都市として地場企業からの応援も多い。

 昨年は4位(ジャー坊は6位)で、特に後半戦になって市民の「盛り上げよう」との機運が高まって票を伸ばし、上位に食い込んだ実績がある。今回もその再現を狙い、さらにグランプリへの挑戦は今年が最後と宣言して集票に力を入れている。ジャー坊の最大のライバルに間違いない。

 3位に転落した「カパル」(38万6301票、23日午後3時現在)も侮れない。ツイッターのフォロワー数は3万3千を超え(ジャー坊は約1600)、知名度のある千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」の応援も得ており、終盤にかけて爆発的に票を伸ばす素地がある。

 さらに4位の「一生犬鳴!イヌナキン!」(大阪府泉佐野市、26万761票、同)も要警戒だ。非開示期間後は1日1万3千票前後と急激に伸びており、11月17、18日に行われる決選投票イベントが地元・大阪で開かれるのも有利に働くとみられる。

■100万票狙う

 残る1カ月半の後半戦に向け、今月20日、市や商工会関係者によるジャー坊の「選対会議」が開かれた。優勝ラインを100万票と改めて確認。そのためには現在の1日1万票からプラス3千票近くが必要で、「地道に、一人一人に真剣にお願いしていくしかない」と企業、団体回りといった草の根戦略の継続を意思統一した。福岡県みやま市や荒尾市など近隣自治体の職員にも投票を呼び掛けていくことも決めた。

 選対幹部は厳しい表情で語る。「ここまで来たらどうしても1位になりたい。大牟田が1位になれば必ず、そこに何かが待っている。だからこそ、最後まで応援してほしい」

=2018/09/26付 西日本新聞朝刊=

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