「最初は嫌々だった」夫婦で百名山を踏破 5年かけ念願果たす [福岡県]

昨年9月、北海道の後方羊蹄山に登頂し、日本百名山すべてに登った山口さん夫妻(山口善則さん提供)
昨年9月、北海道の後方羊蹄山に登頂し、日本百名山すべてに登った山口さん夫妻(山口善則さん提供)
写真を見る

 久留米市国分町の山口善則さん(68)と妻の志津子さん(65)が、5年かけて日本百名山を踏破した。2012年から本格的に目指し、昨年9月に念願を果たした夫妻は「百名山制覇が生きがいにつながった。登山を重ね、自然を敬う気持ちが大切だと感じるようになった」と話す。

 転勤族だった善則さんと、志津子さんはともに熊本出身。愛知県内にいた1990年当時、北アルプスの乗鞍岳(3026メートル)が最初に登った百名山だった。91年、交通の便の良さから、善則さんの勤務地の一つだった久留米に居を構えた。夫妻は98年ごろ、深田久弥著「日本百名山」を読んで興味を覚え、百名山踏破が憧れになった。2010年に善則さんが定年退職すると、本格的に登り始めた。

 地図やガイド本を手掛かりに登山計画を立てるのは善則さんの役目。旅行会社や登山用品店が企画するグループ登山ではなくすべて自分で予定を組み、北は北海道から南は鹿児島県まで、久留米から車を走らせた。1回当たり約2週間の行程で6~7座を踏破する。「自宅に戻って半月間くらい休んで英気を養ったら、また出発する。それを4回くらい繰り返した」と善則さん。重装備が必要な冬山登山は避けながら、12年と15年は年25座を踏破した。

 「最初は嫌々付いていった」という志津子さんだったが、12年、岐阜県と石川県にまたがる白山(はくさん)(2702メートル)登山が転機となった。雄大な自然と愛らしい高山の花々に魅せられた。

 「自分の足でたどり着けないと、あの素晴らしい風景は見られない」。自宅から2時間半~3時間かけて高良山山頂に達するウオーキングは、現在も続く日課となっている。

 百名山踏破から約1年。「今までは山頂を目指すことが多かったけど、尾根を縦走するのが山登り本来の面白さ。3千メートル級は体力的にこの2~3年が勝負。もう少し頑張りたい」と善則さん。二人三脚でさらなる高みを目指す。

=2018/11/27付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]