祈りの空間でアート展 小郡カトリック教会 平和テーマ、美術家9人 [福岡県]

浜地孝史さんの写真作品。海に白い船が浮かぶ
浜地孝史さんの写真作品。海に白い船が浮かぶ
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松尾雄一さんのガラス作品
松尾雄一さんのガラス作品
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久門裕子さんの彫刻作品
久門裕子さんの彫刻作品
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床田明夫さんの彫刻作品。晴れた朝だけステンドグラスの光が差し込む
床田明夫さんの彫刻作品。晴れた朝だけステンドグラスの光が差し込む
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 小郡市小郡の小郡カトリック教会で、平和をテーマにしたアート展「へいわ・みえかた」が開かれている。県内を拠点に活動する9人の美術家が、制作した作品を祈りの空間に並べている。12月25日まで。

 教会に入ると、玄関や壁面、椅子、2階のバルコニーなどあちこちに作品がちりばめられている。

 松尾雄一さんのガラス作品「沈黙の記憶」は、爆心地の一瞬を思わせる。反射する光は澄み、静けさが漂う。浜地孝史さんの写真作品は、椅子の一つ一つに帯状に貼られている。水平線から日が昇り、晴れ渡り、また沈んでいく。穏やかな時の流れが刻まれている。

 久門裕子さんの彫刻「people surrounding you」は、大人たちが手をつないでいる。無邪気な子どもとは違い、こわごわと、慎重な手つきで。床田明夫さんの彫刻は、2階に卵状のオブジェが点々としている。静かに鎮座しているようで、窓の光を浴びればざわめき出す。

 他に参加作家は一ノ宮佳邦さん、弥永隆広さん、加藤恵さん、浜地彰子さん、樋口英資さん。作品がもともと教会の調度品かのように、空間になじんでいる。

 教会の山元真神父(65)は昨年末、ローマ法王が長崎原爆後の写真「焼き場に立つ少年」を世界の教会に向けて発信したのを機に、今回の展示を構想した。「平和を考えるとき、人は宗教や民族の違いを超えて一つになれる。平和を考える1年にしたかった」。アート展はその果実の一つだ。

 展示は午前8時~午後6時(日曜のみ午前10時半~午後0時半はミサ)。入場無料だが、飢餓の子どもを支援する国際NGOへの募金を集める。12月1日午後1時半から、大阪市・釜ケ崎で労働者支援に取り組む本田哲郎さん(鹿児島県奄美大島出身)の講演。同2日午後2時半からマリンバとサックスによるコンサートがある。同教会=0942(72)3256。

=2018/11/30付 西日本新聞朝刊=

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