ニューカレドニア移民祖父のルーツ探し 曽祖父母の墓を発見 小郡の墓地倒壊し半分土に埋もれ クリスさん、掃き清め花供える [福岡県]

曽祖母の高松コメさんの墓に花を供えるクリス・グラヴィナさん
曽祖母の高松コメさんの墓に花を供えるクリス・グラヴィナさん
写真を見る

 ニューカレドニアの日本人移民だった祖父・高松茂さんの手掛かりを探して小郡市を訪れているクリス・グラヴィナさん(38)が2日、同市の西鉄端間駅近くの墓地で、倒れて半分土に埋もれた曽祖父・種吉さんと曽祖母・コメさんの墓石を見つけた。クリスさんは石を起こし、手を合わせた。

 「多くの皆さんの助けでここへ来られました」。クリスさんは墓に積もった土を掃き清め、花を供えた。墓はコメさん方の実家荒川家の旧墓地近くにあった。曽祖父がコメさんの兄弟にあたる荒川輝男さん(77)は「高松家の墓があるとは知らなかった」と語る。墓石は過去の地震で倒れ、そのままだったとみられる。

 高松家の墓の情報を寄せたのはNPO法人小郡市の歴史を守る会の桑野智喜人(ちきと)副理事長(73)。かつて叔父(92)が高松家の隣家に住み、桑野さん自身も昔、茂さんに会ったことがあるという。「茂さんは宝満川沿いで魚の行商をしていた。海外から引き揚げたとは聞いていた。きっぷのいいおじさんだった」と振り返る。

 「母にも報告します」とクリスさんは笑顔を見せた。

=2018/12/03付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]