理美容甲子園でトップ 20歳の才能と努力「ほとんど遊んでない」 [福岡県]

全国理容美容学生技術大会で金賞に輝いた泉愛美さん
全国理容美容学生技術大会で金賞に輝いた泉愛美さん
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昨年9月の全日本理美容選手権九州大会でワインディングプロ競技に臨む泉さん
昨年9月の全日本理美容選手権九州大会でワインディングプロ競技に臨む泉さん
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理美容甲子園ワインディング部門の金賞受賞作品
理美容甲子園ワインディング部門の金賞受賞作品
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 美容師、理容師を目指すすべての学生が憧れる全国理容美容学生技術大会。学生対象では最大規模で「理美容甲子園」とも呼ばれる。約2万人が予選に挑んだ11月の第10回大会(岡山市)で、ハリウッドワールド美容専門学校(柳川市三橋町)2年の泉愛美さん(20)が、美容部門ワインディング種目でトップの金賞に輝いた。同種目歴代最高得点の98・4点を獲得、2位の選手に9・6点の差をつけての圧勝だった。

 鹿児島・奄美大島の瀬戸内町出身。マグロ養殖が盛んな町で、実家も養殖業を営む。「将来は美容師になる」。小さいころから決めていた。幼稚園時代は人形の髪の毛を切るのが大好き。リカちゃん、メルちゃん…。ロングからボブ、ショート。少なくとも10体は丸坊主にした。小学3年になると自らの髪を自分でカットするように。「お店で切るとイメージと違って、それなら自分でと」

 特待生で専門学校入学。寮に入り、ストイックに技を磨いてきた。練習は朝が午前7時半から1時間。午後3時半までの授業が終わると、ワインディングチームで午後4時半から2時間を充てる。「この2年間、ほとんど遊んでない。天神に行ったのも何回か。大会で入賞したいし、負けたくない」。土日祝日も練習を休まなかった。

 ワインディングはパーマの技術を競う種目。理美容甲子園では20分で4種類、53本のロッドを巻く。精密さ、均等性、全体のバランスなどが試される。

 1年生の昨年9月には、現役美容師も参加する全日本理美容選手権九州大会のワインディングプロ部門をいきなり制し「柳川に泉あり」と名を知らしめた。指導してきた講師の丸形美幸さん(39)は「才能はもちろん、努力を楽しんでやれることがすごい。目指すものをしっかりと持ち、将来の自分を見据えている」と舌を巻く。

 来年3月の卒業後は、東京や米ニューヨークに十数店舗を構え、芸能人の利用も多いという有名サロンに就職が決まっている。「お客様の要望に応えられる“失敗しない”美容師になる。その後は日本を代表するカリスマに。最終的には『ド~ンとくる人』になりたい」

 趣味は三味線とギターの演奏。小学1年で始めた柔道は黒帯。好きな食べ物は「濃い味の肉」という。

=2018/12/24付 西日本新聞朝刊=

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